英ブルーベイCIO:米国10年債が1.6%に下がればショートの好機
伊藤小巻、Chikafumi Hodo残高約7兆円を運用する英ブルーベイ・アセット・マネジメントは今後、米国10年債利回りが1.6%へ低下することがあれば米国債をショート(売り持ち)するチャンスだとみている。
ブルームバーグのインタビューに応じたマーク・ダウディング最高投資責任者(CIO)は、米中貿易協議の不透明感から質への逃避が起き、年末までに米国10年債が1.6%の水準まで低下すれば「ショートがより面白くなる」という。同氏は米国金利が今後18カ月間、1.60%から2.25%の範囲で推移するとみる。
今後の政策金利については「下がるとみていないが、同時にインフレも見られないので上がる理由もない」と分析する。米連邦準備制度理事会(FRB)は今年3回利下げしたが、選挙の年となる来年は変更を望まないという。
その他、インタビューでのダウディング氏のコメントは以下の通り。
- 欧州債
- イタリア債とギリシャ債をロング、英国債のショートを選好
- 過去12か月以上、イタリアとギリシャをオーバーウエイトしている
- 英国のEU離脱に関する不確実性の一部が解消される可能性が高く、2020年には金融緩和の必要性が低くなり、英国債の利回りがより上昇する可能性が高まる
- 米中貿易協議の暫定合意は、米中関係の正常化につながる大きな転換点ではなく、敵対行為における一時的な停戦と見なされるべき
- 円はバリュエーションで非常に安い、1ドル=100円まで円高に向かう可能性がある
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