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米国債投資家は確信持てず-悲観論維持しつつ景気見通し改善にも備え

  • 米国債利回りは低位安定とみつつ、スティープ化見込むポジションも
  • 米中貿易協議が進展し成長見通し改善ならユーロに恩恵との見方浮上

今年の感謝祭で投資家が感謝したものの1つに、昨年の今ごろと比較した金融市場の静けさがあったかもしれない。しかし、米国債市場の参加者は恐らく、次のステップに向けてもう少し確信が持てたらと望んでいる。

  米国債相場は数カ月ぶりの落ち着きを見せ、10年物利回りは1.78%前後の狭い範囲で安定している。背景には米国株の好調と経済統計の安定化の兆しがある。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は米経済成長について最近、コップは半分以上満たされているとの受け止め方を示した。

  しかし、アバディーン・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジェームズ・エイシー氏は、「経済見通しに関して非常に悲観的なわれわれの見方は依然正しいと考えている」と言う。ただし、万が一のポジティブサプライズに備えて2年債を引き続き選好、イールドカーブのスティープ化を見込むポジションを取っているという。

  今週発表の米雇用統計がそうしたサプライズになる可能性もあるが、少なくとも当分の間、利回りはかなり抑えられるとエイシー氏はみている。また、米金融当局の利上げの条件である実質的かつ持続的なインフレ圧力が生じる可能性は低いと考えている。

  コロンビア・スレッドニードルの投資ストラテジスト、エド・アルハッサイニー氏も短期債利回り低下を見込んでいる。来年の積極的な米利下げの可能性がなおあるとみているためだ。ただ、米中貿易協議が進展し成長見通しが改善する可能性に備え、インフレへのヘッジを行うと同時に貿易摩擦解消の恩恵を受けそうなユーロを購入しているという。

Futures pricing shows market closer to Fed, but still sees a cut

原題:
Even Blockbuster Jobs Won’t Move the Needle for Treasury Bulls(抜粋)

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