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21億円損失で解雇は不当、仏高裁が認定-元BNPトレーダー逆転勝訴

  • パリ控訴院、未払い賞与など130万ユーロ支払いをBNPに命じる
  • クラシエ氏は限度超えるポジション、会社側連絡に応答せず-BNP

1日の取引で1730万ユーロ(約21億円)の損失を出して解雇された仏BNPパリバの元トレーダーが、不当解雇を訴えて起こした訴訟で未払いの賞与や賠償金など約130万ユーロを勝ち取った。

  フランスのパリ控訴院(高裁)は、BNPの株式担当米国責任者だったリオネル・クラシエ原告が同行から処罰を2度受けたのは不当だったと判断。BNPは同氏をニューヨークから急きょ呼び戻すなどトレーディング損失の罰をすでに与えていたにもかかわらず、その上で解雇したのは不当だという。

  控訴院が参照したBNPの解雇通知によると、勤務歴17年のクラシエ氏は2012年3月26日に限度額を超えるポジションを積み上げ、マーケットが引けた時点で1900万ドル(約21億円)の損失を出した。

  ポジションの規模に「驚いた」BNP側は同日、クラシエ氏に連絡を取ろうとしたが応答はなく、上司が連絡して初めてクラシエ氏は事情を説明したという。BNPは同氏のトレーディングポートフォリオを「稚拙な分析と目に余る不注意」の証左だと指摘、「この行動は受け入れられない」と解雇通知で断じていた。

  BNPの担当者は、裁判所の判断にはコメントしないと発言。クラシエ氏の代理人からのコメントは得られていない。

  今回の訴訟について下級審は2017年に、クラシエ氏の主張を退けた上でBNPの裁判費用50万ユーロを支払うよう同氏に命じていた。

原題:
BNP Trader Fired on $19 Million Loss Wins $1.4 Million Suit (1)(抜粋)

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