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豪州の「AAA」格付けにリスクも、財政刺激策強化なら-S&P

  • 利下げ余地縮小、政府に財政刺激策強化を求める声
  • 多額の支出で予算の軌道が変われば下押し圧力も-ウォーカー氏

S&Pグローバル・レーティングは、オーストラリア政府が予算の軌道を変えるような財政刺激策の導入を決めた場合、同国の「AAA」格付けへの「下押し圧力」が強まるとの見方を示した。S&Pが最上位格付けを付与しているのは同国を含め11カ国・地域にとどまる。

  S&Pは27日のリポートで、AAA格付けは「力強い財政状況」に基づいているとして、豪政府の財政黒字化への決意はそのためかもしれないと分析。景気が減速し、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の伝統的な政策手段が減少する中で、財政均衡に向けた取り組みが示されている。

  豪政府は10年にわたり赤字が続いた財政収支の黒字化を目指している。S&Pによれば、それが2018年9月に同国の格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」から「安定的」に変更した理由の1つ。その後、豪中銀は3回の利下げを行い、政策金利を過去最低の0.75%に引き下げた。

  S&Pのクレジットアナリスト、アンソニー・ウォーカー氏は「政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標がゼロに近づくにつれ、財政刺激策の強化を政府に求める声が高まっている。財政刺激策が多額の支出を伴い、予算の軌道が変われば、豪州に対する当社の格付けとその見通しを巡る下押し圧力が強まりかねない」と指摘した。

原題:
S&P Warns Australia Fiscal Stimulus Could Put AAA Rating at Risk(抜粋)

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