コンテンツにスキップする

中国がチェコで工作員・協力者集め強化-情報機関報告書

  • 台湾やチベット巡りプラハと北京市が対立-姉妹都市関係を解消
  • 学生や公務員、学者を中国に招き、中国政府が費用負担-報告書

チェコ共和国の情報機関は26日、中国とロシアが引き続き国家安全保障の脅威となっており、特に中国がチェコ国内で工作員集めを昨年強化したとする報告書を公表した。

  台湾やチベットを巡りチェコの首都プラハと北京市が対立し、両国の外交関係はぎくしゃくしているが、ゼマン大統領は中国との経済関係の強化を進めている。

  プラハは北京との姉妹都市関係を解消。姉妹都市協定に盛り込まれた「1つの中国」という表現の削除をプラハ市が求めたが、北京側が拒否したためだ。またチェコでは大統領だった故バツラフ・ハベル氏をはじめチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世を支援する政治家は多い。

  チェコ情報局がまとめた2018年のスパイ活動に関する報告書によれば、中国とロシアはチェコの国営組織に対するサイバー攻撃に関与。中国による情報収集については「チェコ国民の中で協力者や工作員になり得る人物を探したり接触したりしていると明らかに判断できる活動が増えている」と指摘した。

  報告書は専門家や学生、公務員、学者を中国での研修やセミナー、観光に招く事例の増加に触れ、こうしたイベントの費用は中国政府が負担していると説明。中国の工作員はソーシャルメディア「リンクトイン」を通じて人々に接触しているとの見方も示した。

  報告書によると、中国の工作員はチェコと台湾の政治・経済関係の弱体化を狙い、そうした情報の収集を「最大化」している。中欧に位置する人口1070万人のチェコは情報活動の温床となっており、ロシアと中国はチェコを足掛かりとして欧州での影響力拡大を図っている。

原題:
China Boosts Efforts to Recruit Spies in EU’s Czech Republic (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE