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ブレイナードFRB理事、米経済見通しを楽観-長期戦略の変更を支持

米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は、米経済の短期的な見通しについておおむね明るい認識を示した。一方で、低金利ならびにインフレ抑制という時代を踏まえ、中長期的に金融政策の運営方法を変更することに支持を表明した。

  ブレイナード理事は26日、ニューヨークで講演。事前に配布された原稿によると、「貿易面での対立や海外の期待外れな成長をよそに、米経済が向こう1年間程度に潜在成長率をやや上回るペースで成長すると見込む十分な根拠がある。力強い消費や健全な労働市場が成長を支えている」と述べた。

  下振れリスクは残っているものの、金融当局は年初以降3回の利下げという「意義ある行動」で対応したと説明。その上で、利下げが十分な効果を表すまでにはしばらく時間がかかると指摘した。

  理事は「見通しに重大な変化が起きるような兆しがないかデータを注意深く見守っていく。そうした兆しが見られた場合は、政策の適切な道筋を再検討することになり得る」と述べ、しばらく政策を据え置いても問題はないとの見方を示唆した。

  ブレイナード理事は金融当局が直面する長期的な問題に対して解決策を提示した。金融当局はインフレ率を目標の2%に戻す取り組みを続けているが、過去7年間のうち大半で2%を下回っている。理事は「柔軟なインフレ平均化」を政策として追求すべきだと主張した。

  さらに「政策として、一定の期間ないしサイクルで平均2%のインフレ率を達成することを目指していると明確に示せば一助になり得る」と指摘。「近年、インフレ率が目標を下回り続けていることを踏まえれば、そうした政策は、目標を下回った期間を相殺するため、一定期間2%を若干上回るインフレ率を支持することを示唆する」と述べた。

  ブレイナード理事はリセッション(景気後退)時に政策金利を再びゼロに引き下げざるを得なくなった場合の景気刺激策の選択肢も提示。そうした状況では、金融当局は短期から中期の米国債の金利に上限を設けるための資産購入を活用すべきだと指摘した。

原題:
Fed’s Brainard Sees Solid Economy, Backs Major Strategy Changes(抜粋)

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