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中国政府、ドル建て債を60億ドル発行へ-ユーロ建てに続く

更新日時
  • 3年債プレミアム、イニシャルガイダンスから25bp低下
  • 目標の60億ドルに対し200億ドルを超える注文-関係者

中国政府は4本立てで発行するドル建て債で、合計60億ドル(約6500億円)調達する。事情に詳しい関係者によると、発行に当たり投資家から集めた需要は200億ドル前後に及んだ。

  発行の内訳は3年債が15億ドル、5年債と10年債がそれぞれ20億ドル、20年債が5億ドル。強い需要により、3年債のプライシングはイニシャルガイダンスの米国債プラス60ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)から25bp下がり、同35bpとなった。公に話す権限がないとして匿名を希望した関係者が明らかにした。

TrancheIPTLaunch spread
$1.5b 3YT+60bps areaT+35bps
$2b 5YT+65bps areaT+40bps
$2b 10YT+70bps areaT+50bps
$500m 20YT+80bps areaT+70bps

  高騰国際資産管理の債券担当マネジングディレクター、ウォニー・チュー氏は最終価格設定でプレミアムは低下すると予想、「質の高い発行体に対する需要を踏まえ、投資家から強い買い意欲があるとみている」と述べていた。

  中国は今月5日、40億ユーロ(約4800億円)の債券を起債。ユーロ建て債の発行は15年ぶりとなる。HSBCのアジア太平洋債券・資本市場共同責任者ショーン・マクネリス氏は「短め長め償還期間の組み合わせとドル建てとユーロ建てでの発行という決定は、今後数カ月のうちにグローバル債市場での起債を探る中国発行体にとって有益なベンチーマークを提供する」と指摘した。HSBCは今回のドル建て債発行で主幹事業務に加わった。

  中国が昨年発行したドル建て債では、貿易戦争がエスカレートする中で米国を拠点とする投資家からの需要が低下。こうしたドル建て債は中国の銀行が外貨預金を投じる上で都合が良いため、大半を中国の買い手が購入することが多い。

Debt Binge

Chinese issuers sell dollar-denominated bonds at record pace this year

Bloomberg

NOTE: Data only includes period between Jan. 1 and Nov. 25

  ブルームバーグの集計データによれば、中国発行体のドル建て債市場は今や7400億ドルを超えており、今年は記録的なペースでの発行となっている。11月上旬には、わずか1日だけで不動産開発会社6社ほどが起債した。

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原題:China’s $6 Billion Bond in U.S. Currency Gets Big Orders (1)(抜粋)

(4段落目以降に主幹事のコメントなどを追加して更新します)
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