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香港行政長官、新たな譲歩示さず-騒乱と暴力続く恐れ

更新日時
  • 政府に対する有権者の不満は認め、平和的な対話を呼び掛け
  • 今度は香港政府が一歩前に進む番だと識者が指摘

香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は26日、区議会(地方議会)議員選挙での民主派圧勝を踏まえ、政府に対する有権者の不満を認め、抗議参加者に対して平和的な対話を呼び掛けたものの、新たな譲歩は一切示さなかった。このため、今後も騒乱と暴力が続く恐れがある。

  林鄭長官は24日の区議会選後初の定例記者会見で、選挙結果は市民の「不満を反映している」と述べ、「こうした見解を真剣に検討する」と明言。その一方で、2カ月余り前に概要を示した市民と平和的に対話する計画を引き続き提案したが、抗議参加者らはこうした案を既に拒否している。

  同長官は「われわれの優先課題はコミュニティーとの対話を含む提案された行動を適切に続けていくことだ」と語った上で、「この5、6カ月を経て、香港はこうした混乱した状況をもはや容認できないと住民はとてもはっきりと認識している。誰もが正常な生活に戻りたいと思っており、これにはわれわれ全員の協力が必要だ」と主張した。 

  ワシントンを本拠とする無党派組織、全米民主研究所のデレク・ミッチェル所長は香港の外国特派員協会での26日の講演で、「今度は政府が一歩前に進む番だ。好機を生かせることを望む」と述べ、「この好機を生かせなければ事態は行き詰まるだろう。双方に落ち着きを取り戻してもらいたい。香港政府が一歩前進し、再び信頼を築くことは恐らく可能だろう」と指摘した。

HONG KONG-CHINA-POLITICS-UNREST

林鄭月娥行政長官(26日)

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原題:Lam Offers Nothing New After Hong Kong Loss, Risking More Chaos(抜粋)

(識者のコメントなどを追加して更新します)
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