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パウエルFRB議長、米経済は「グラス半分が優に満たされた」状態

  • 現行の金融政策スタンスは依然として適切である可能性
  • 見通しに「重大な」変化があった場合に政策を調整するだろう

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は25日、政策金利を据え置く公算が大きいことを示唆するとともに、過去最長の米景気拡大を持続させる政策当局の能力について楽観的トーンを打ち出した。

  パウエル議長はロードアイランド州プロビデンスで同日夜に行う講演のテキストで、「長期の景気拡大のこの地点にあって、グラスの半分は優に満たされているように見受けられる。適切な政策を講じれば、これまでの成果に積み重ねる形で利益を全ての米国民にもっと広範囲に広げ、さらにグラスを満たすことができる」と述べた。

Fed Chair Jerome Powell Testifies Before The House Budget Committee

パウエル議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  議長は政策金利の見通しについて、10月30日の今年3回目の利下げ決定以来示してきたように、当面は据え置く方針をあらためて示唆した。

  「経済を巡る今後の情報が当局の見通しにおおむね合致した状況が続く限り、現行の金融政策スタンスは依然として適切である可能性が高いとわれわれは考える」と議長は説明。それが力強い労働市場を支えるとともに、インフレ率を上下に対称的な2%の目標にしっかり回帰させることになると付け加えた。

重大な変化

  パウエル議長はさらに、政策が「事前に設定されたコース上にはない」とあらためて述べ、見通しに「重大な」変化があった場合に政策を調整するだろうと語った。

  世界経済の成長鈍化や貿易を巡る不透明感に揺れる企業景況感、目標を依然下回るインフレ率を踏まえ、米金融当局は7月から10月にかけ計0.75ポイントの利下げを実施した。

  パウエル議長は一連の利下げについて、米成長見通し全般が諸問題によって著しく損なわれる事態を防止する効果が既に証明されていると指摘。「こうした金融政策措置の全面的な効果は時間の経過と共に感じられるだろうが、消費者や企業のセンチメントの下支えや、住宅や耐久消費財といった金利敏感セクターにおける支出の促進に既に貢献していると思う」との見解を示した。

原題:
Fed’s Powell Says U.S. Economy’s Glass Is ‘More Than Half Full’(抜粋)

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