ドル・円が109円ちょうど前後、米中協議継続合意で一時2週ぶり高値も
小宮弘子
更新日時
東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円ちょうど前後。米中が第1段階合意に向けて協議継続で合意したことを受けリスク選好の動きから2週間ぶり高値を付けた後、日本株とともに伸び悩んだ。
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市場関係者の見方
あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長
- 米中協議継続の報道をきっかけにドル・円はストップを付けて上がった。ただ、第1段階合意は109円半ばまでで織り込まれているとみられ、そこを上抜けていくのは難しい
- 米株も最高値を更新してきており、リスクオン地合いに変わりはない
- 一方、月末も近づき、東京時間は実需の売りもドル・円の上値を抑制。これまで何度も跳ね返された109円50銭手前は短期筋の方からも一回利食いが出てくるところだろう
三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットの持田拓也調査役
- 109円50銭手前まではレンジの上限として驚きなくあり得る範囲
- ただ、 米中交渉で決定打となるような話が出てこない限りは、レンジ内での推移を打ち破る動きにはならないだろう
背景
- 中国と米国は「重要問題の適切な解決について意見が一致」し、「第1段階」の貿易合意に関し残る点について対話を続けることで同意
- 25日の米株式市場では主要3指数全てが終値ベースで最高値を更新。26日の東京株式市場でもTOPIX、日経平均株価が一時日中の年初来高値を更新。ただ、その後急速に伸び悩み、日経平均は前日比80円高で取引を終了
- パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演に市場は反応薄
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