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Photographer: Kiyoshi Ota

ソニーとトヨタ、輸出両雄の株価大台迫る-大型株に海外資金流入

更新日時
  • ソニーは12年ぶりの7000円台、トヨタは4年ぶり8000円に迫る
  • 圧倒的なグローバル競争力が共通点-楽天投信の平川氏
An electronic ticker stands above the trading floor at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Wednesday, Aug. 30, 2017.
Photographer: Kiyoshi Ota

日本株市場でソニートヨタ自動車が数年ぶりの株価大台に接近している。輸出関連の代表で株価指数ウエートが高い両社の再評価は、海外勢による日本株現物への資金流入を象徴している。

  TOPIXの指数ウエートでトヨタは1位。ソニーはソフトバンクグループに替わって夏場から2位だ。今月に入ってトヨタは7949円まで上げて2015年8月以来の8000円台に接近。ソニーは一時6958円と、2007年6月以来の7000円台に迫る。

12年ぶりの7000円台に接近

  楽天投信投資顧問第二運用部の平川康彦部長は「海外投資家は景気敏感としての日本株を組み入れる際、『時間を買う』ためにまず先物を買い、長期投資家などは次に個別銘柄を現物でピックアップする傾向がある」と指摘。その中で「ソニーとトヨタは高い流動性と圧倒的な競争力が共通点」と評価する。

  日本取引所グループ(JPX)によると、外国人投資家は8月3週に先物(ミニを含めたTOPIXと日経平均株価)を買い越した後はほぼ買い越し基調。現物株は10月1週から買い越しに転じ、11月2週時点で2年ぶりの7週連続買い越しとなっている。

10月から買い越し基調に転じる

  

  海外勢の売買動向では投機筋の短期トレードに使われやすい先物に対し、現物株は投資期間が長い機関投資家の動向が表れるとされる。大和証券投資情報部の石黒英之シニアストラテジストは「世界景気が底入れから反転へと向かう中、海外投資家はアンダーウエートとしてきた日本株の比率を上げざるを得なくなっている」と話し、その過程では「大型株中心に現物株が買われやすい。足元ではTOPIXコア30指数の動きが強くなっている」との見方を示す。

  楽天投信の平川氏はソニーについて「画像のCMOSセンサーはスマホだけでなく、自動運転など車向けのニーズも見えている」と分析。トヨタは「世界の自動車需要が減少する中でも販売を伸ばす力があり、来年以降の欧州の環境規制への対応も考えると、世界ナンバーワンの競争力」と言う。「グローバルで選ばれる企業であることが、両銘柄がアウトパフォームを続けている要因」と述べた。

  一方、アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパンの寺尾和之最高投資責任者(CIO)は「日本株は常に海外勢の買いで上がる傾向がある」とした上で、「日経平均が2万3000円を上回る水準からは海外勢の新規の買いが入りづらい」と話していた。

(2段落の株価動向を更新し、最終段落にコメントを追加します)
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