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旭化成:米製薬会社ベロキシスを1432億円で買収、米事業基盤確立

更新日時
  • 体内で必要最小限の量を患部に届けるドラッグデリバリー技術を獲得
  • ベロキシスの昨年売上高は42億円、アジアに強い自社と相乗効果狙う

旭化成は25日、米製薬会社のベロキシス・ファーマシューティカルズ(ノースカロライナ州)を約1432億円で買収することを決めたと発表した。

Asahi Kasei Corp. President Toshio Asano News Conference As The Company Buys Polypore For About $3.2b Enterprise Value

旭化成のロゴ

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  旭化成の発表資料によると、ベロキシスの株式100%を保有するデンマークの会社から旭化成のデンマーク子会社が12月中に株式公開買い付け(TOB)を開始する。価格は 1 株当たり6デンマーククローネ(約 97 円)で公開買付けに要する資金は総額約89億デンマーククローネ。

  買収には保有する手元資金や新規のブリッジローンを充て、その後、最適な財務構成実現に向けた資金調達を検討する。

  ベロキシスは独自のドラッグデリバリー技術を活用して腎移植後に用いられる免疫抑制剤を販売し、高い成長が見込まれている。旭化成は買収を通じてこの技術の取り込みを図るほか、米国の医薬品市場での事業基盤を確立して日本やアジア事業に強みを持つ旭化成との相乗効果を創出する。

  ドラッグデリバリーは、薬物の効果を最大限に発揮させるため体内で必要最小限の量を患部に届ける技術。副作用を抑えることができることからがん治療などへの応用が有望視されており、国内では富士フイルムホールディングスも研究開発に注力している。

  ベロキシスの2018年12月期の売上高は3900万ドル(約42億円)。19年12月期は7500万ドルから8200万ドルを予想している。

  

(発表内容の詳細と背景情報を追加して更新します)
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