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安倍首相、自由で開かれた香港の重要性指摘-中国外相と会談

更新日時
  • 習主席の国賓訪日成功へ協力で一致-安倍首相と王外相
  • 自民党内から日本人拘束巡り国賓としての来日疑問視する声も

安倍晋三首相は25日午前、中国の王毅外相と官邸で会談し、香港情勢や来年春の習近平国家主席の国賓としての来日について意見交換した。

Key Speakers At The 74th Session Of The United Nations General Assembly

中国の王毅外相

  菅義偉官房長官は記者会見で、安倍首相が王外相との会談で香港情勢を取り上げ、引き続き一国二制度の下で自由で開かれた香港が繁栄していくことの重要性を指摘したことを明らかにした。王外相も「中国の従来からの立場に基づく」発言があったが、菅氏は詳細の説明は避けた。

  外務省幹部によると、茂木敏充外相も午後の外相会談で、香港情勢を大変憂慮しており、一日も早く平和裏に事態が収束することを期待すると語った。

  安倍首相は王外相との会談冒頭、習主席の国賓来日について「日中新時代にふさわしい有意義なものとなるように両国で協力を進めていきたい」との考えを表明。王外相も通訳を介し、中日関係は正常な発展軌道に戻ったとして、安倍首相が重要な働きをしたと述べた。

  日本外務省によると、安倍首相と王外相は来月の日中韓サミットの機会も含め、習主席訪日の成功のため、引き続き協力していくことで一致。安倍首相は尖閣諸島周辺海域などの東シナ海をはじめとする海洋・安全保障、日本産食品の輸入規制、邦人拘束などの問題で中国側の前向きな対応を改めて強く求めた。

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自民党内から国賓来日疑問視の声も

  日本政府は日中関係が「完全に正常な軌道に戻った」としているが、両国間には依然課題も多い。国会では、自民党議員から日本人の中国国内での拘束などを巡り、国賓としての習氏来日を疑問視する声も上がる。

  7日の参院外交防衛委員会では、自民党の山田宏参院議員が、中国による領海侵犯が増加傾向で、国民世論も改善していないことなどを挙げ、国賓としての招待に「疑問を禁じえない」と指摘。同党の松川るい参院議員も、邦人拘束を中国は「大したことではない」と思うかもしれないが、日本にとって「重大なこと」だと指摘した。

  9月には40歳代の日本人男性が中国で拘束され、今月15日に約2カ月ぶりに釈放された。産経新聞によると、中国では他に少なくとも9人の日本人が拘束されており、政府が中国側に釈放を求めている。

(第3段落に茂木外相の発言を追加し、更新しました)
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