コンテンツにスキップする

S&P、抗議活動でも香港格付けに影響せず-ムーディーズと対照的

  • ソブリン格付けシニアディレクターのキム・エン・タン氏が発言
  • 他と比べ中国本土市場への「はるかに優れたアクセス」を持つ

香港は中国本土への独自のアクセスを持っていることから、今後もアジアの金融ハブの一角にとどまり、相次ぐ抗議活動でも信用格付けは変わらないとS&Pグローバル・レーティングはみている。

  ソブリン格付けシニアディレクターのキム・エン・タン氏はインタビューで、他国・地域と比べて中国本土市場への「はるかに優れたアクセス」が香港にはあり、この強みは抗議活動によって失われるものではないと述べた。どのような改革であれ中国の承認が必要なことを踏まえると、抗議活動参加者の要求の多くを香港政府が受け入れることはないとの認識も示した。

  タン氏は「これが香港の構造的な話になるとは思わない」とし、クレジット指標については「現在もしくは今後1、2年で、格付けに関する考えを変えるのに十分な弱体化は見られない」と話した。

Police Tell University Protesters To Surrender After Violent Weekend Protests Shut Down City

デモ隊と警察隊の衝突(18日)

写真家:カイル・ラム/ブルームバーグ

  一方、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは9月に香港の発行体格付け「Aa2」の見通しを「ステーブル(安定的)」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。抗議活動が貿易・金融の中心地としての香港の魅力を損ねるリスクが高まっているとの理由からだ。

  フィッチ・レーティングスは同月、香港の外貨建て長期発行体格付けを「AA」に引き下げ。同社による前回の香港格下げは中国に返還される前の1995年だった。

  タン氏は、抗議活動は政策実行や将来的なショックへの対応能力に関するS&Pの見解など一部分野での評価に影響を与えたが、香港の格付け「AA+」と格付け見通しを変えるほどではないと説明した。

原題:
S&P Stands by Its Hong Kong Rating Despite Turmoil(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE