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独VW、中国合弁事業に4800億円投資へ-EV生産拡大やSUV拡充で

  • 中国では政府のインセンティブ縮小などでEV販売が数カ月間減少
  • VWは来年の中国の乗用車需要ほぼ横ばい見込むが、シェア拡大計画

ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)と中国合弁事業の提携先は業界の厳しい状況にもかかわらず、電気自動車(EV)生産拡大とスポーツタイプ多目的車(SUV)のラインアップ拡充に向け来年40億ユーロ(約4800億円)強を投じる。

  VW中国のシュテファン・ベレンシュタイン最高経営責任者(CEO)は広州の自動車ショーで行う講演の事前原稿で「当然ながら新エネルギー車市場の浮き沈みをつぶさに観察しているが、当社で電化への移行が加速する中でその足元の長期的な成長に興奮させられる」と指摘した。

  中国では政府のインセンティブ縮小や景気減速でEV販売が数カ月前から落ち込んでいる。同国の自動車市場は数十年にわたって成長が続いてきたが、今年は2年連続の減少となる見込みで、国内外のメーカーには一様に逆風が強まる見通し。

Volkswagen AG Begins Mass-Market Production Of The VW ID.3 Electric Automobile

ドイツのツビッカウ工場で品質検査を受けるEV「ID.3」

写真家:クリスチャン・ボクシ/ブルームバーグ

  VWは来年の中国の乗用車需要について前年比ほぼ横ばいを見込むが、引き続き市場シェアを拡大する計画。ベレンシュタインCEOは「中国での乗用車販売で当グループが占める割合は約5台に1台と、この5年で最も高い」と説明した。また「燃料車より新エネルギー車への投資が多くなると全般に予想している」とも語った。

  上海市にあるVWの安亭工場は来年10月に純粋なEVの量産を開始する。同社は今月、ドイツのツビッカウ工場でハッチバック「ID.3」の生産を開始した。

原題:
VW to Spend $4.4 Billion at China Ventures Defying Industry Woes(抜粋)

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