コンテンツにスキップする

11月21日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、香港法案リスク意識-カナダ・ドル小高い

  21日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。米議会を通過した香港人権法案にトランプ政権がどう反応するのか、懸念が広がった。米政権が欧州連合(EU)への関税を正当化する新たな貿易調査を検討しているとの報道も材料視された。

  • ドルは主要10通貨の大半に対して上昇、ブルームバーグ・ドル・スポット指数はほぼ変わらず
    • ユーロは終盤に売りが強まった。米政権が対EU関税を正当化する調査を検討しているとのポリティコの報道を受け、18日以来の安値に
    • 米10年債利回りは1.77%近辺に上昇
  • カナダ・ドルは米ドルに対し小幅高。原油相場につれ高
    • カナダ銀行(中央銀行)のポロズ総裁は、金融政策は適切な状態にあり、依然景気にかなりの刺激を与えていると発言。利下げ確率を後退させた
  • ニューヨーク時間午後4時54分現在、ドルは対円で変わらずの1ドル=108円61銭
    • 中国の劉鶴副首相は第1段階の米中貿易合意に「慎重ながらも楽観的」だと述べた
    • ドルはニューヨークの早い時間に108円70銭まで上昇。12月15日に米国が予定している中国製品への新たな関税は、発動が延期される公算が大きいと香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が伝えた
    • その一方で新華社通信は論説で、米議会が可決した香港人権法案は他国の内政に干渉するという失態だと指摘
  • ユーロはドルに対して0.1%安の1ユーロ=1.1059ドル
    • EU関税を巡る報道の後、1.1052ドルで日中安値を付けた

原題:Dollar Gains Amid Hong Kong Risk; Loonie Rises: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が続落、米中交渉の行方巡り見方割れる

  21日の米株式相場は続落。米中貿易交渉の行方を巡り楽観と悲観の見方が交錯した。

  • 米国株、S&P500とダウ平均は3日続落
  • 米国債は下落、10年債利回り1.77%
  • NY原油先物は続伸、中国が貿易戦争解決に意欲
  • NY金は下落、ボラティリティーが低下

  S&P500種株価指数は3営業日続落となったものの、最高値を1%未満下回る水準にとどまった。米国債は下落。中国の劉鶴副首相は、第1段階の米中貿易合意に達することに「慎重ながらも楽観的」だと述べた。一方、米議会で可決された香港人権法案にトランプ米大統領が署名し、両国の対立が深まるとの悲観も広がった。TDアメリトレードは急伸。チャールズ・シュワブが同社買収で近く合意がまとまる見通しだとの報道が背景。

  S&P500種は0.2%下げて3103.54。ダウ工業株30種平均は54.80ドル(0.2%)安い27766.29ドル。ナスダック総合指数は0.2%下落。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時41分現在、10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.77%。

  香港情勢の悪化が貿易協議の行方に大きな影響を及ぼす可能性もある。中国国営の新華社通信は、香港を巡る米国の姿勢はダブルスタンダードだと論説で非難。中国は米議会による香港人権法案の可決に報復すると警告、デモ隊を支持するのは「甚だしい」内政干渉だとしている。米国の対中追加関税の発動期限を12月15日に控え、協議進展の兆しに注目が集まる。

  TIAAの世界市場担当プレジデント、クリス・ギャフニー氏は「第1段階の合意が年内に実現しないかもしれないとの不安が再び広がり始めている」と指摘。「貿易合意の成立なしに、上値をさらに追うのは難しい」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。9週間ぶりの高値となった。中国が米国との貿易戦争解決への意欲を新たに示唆したことが好感された。中国の劉副首相は、さらなる協議を行うために米国の交渉担当者らを北京に招いたと、ダウ・ジョーンズ通信は報じた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物1月限は1.57ドル(2.8%)高の1バレル=58.58ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は1.57ドル上げて63.97ドル。

  ニューヨーク金相場は下落。ニューヨーク時間午後3時37分現在、金スポットは0.6%安。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.7%安い1オンス=1463.60ドルで終了。米中通商交渉を巡るセンチメントの変化への反応が鈍くなっており、金のスポット価格のボラティリティー指標(10日ベース)は5カ月ぶりの低水準、ニューヨーク金先物の同指標は8月以来の低水準近くとなっている。

原題:U.S. Stocks Slide Amid Conflicting Signs on Trade: Markets Wrap(抜粋)

Oil Hits 9-Week High as China Extends Olive Branch to the U.S.

Gold Volatility Slumps as Trade Whipsaw Fatigue Creeps In

◎欧州債:イタリア債が上昇、ユーロ圏他国債は下落-ドイツ債も安い

  21日の欧州債はイタリア債が上昇。ユーロ圏の他国債は下落し、イタリア債は前日に続きユーロ圏他国債のパフォーマンスを上回った。

  • イタリア債は全年限で上昇。ドイツ債とのイールドスプレッドは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して150bpと、11月13日以来の小ささとなった
    • スペイン債、ポルトガル債はユーロ圏の他国債を下回るパフォーマンスだった
  • ドイツ債は下落。米議会を通過した香港人権法案をトランプ大統領が署名するかどうか、市場参加者は注目している
  • 英国債はブルスティープ化。同国の財政赤字拡大に反応した
  • ドイツ10年債利回りは2bp上昇のマイナス0.33%、フランス10年債利回りも2bp上げてマイナス0.01%、イタリア10年債利回りは3bp低下の1.17%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Rise While Peers Fall; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE