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米国株が続落、米中交渉の行方巡り見方割れる

更新日時
Times Square As U.S. Stocks Rise After Jobs Data
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Times Square As U.S. Stocks Rise After Jobs Data
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

21日の米株式相場は続落。米中貿易交渉の行方を巡り楽観と悲観の見方が交錯した。

  • 米国株、S&P500とダウ平均は3日続落
  • 米国債は下落、10年債利回り1.77%
  • NY原油先物は続伸、中国が貿易戦争解決に意欲
  • NY金は下落、ボラティリティーが低下

  S&P500種株価指数は3営業日続落となったものの、最高値を1%未満下回る水準にとどまった。米国債は下落。中国の劉鶴副首相は、第1段階の米中貿易合意に達することに「慎重ながらも楽観的」だと述べた。一方、米議会で可決された香港人権法案にトランプ米大統領が署名し、両国の対立が深まるとの悲観も広がった。TDアメリトレードは急伸。チャールズ・シュワブが同社買収で近く合意がまとまる見通しだとの報道が背景。

  S&P500種は0.2%下げて3103.54。ダウ工業株30種平均は54.80ドル(0.2%)安い27766.29ドル。ナスダック総合指数は0.2%下落。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時41分現在、10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.77%。

  香港情勢の悪化が貿易協議の行方に大きな影響を及ぼす可能性もある。中国国営の新華社通信は、香港を巡る米国の姿勢はダブルスタンダードだと論説で非難。中国は米議会による香港人権法案の可決に報復すると警告、デモ隊を支持するのは「甚だしい」内政干渉だとしている。米国の対中追加関税の発動期限を12月15日に控え、協議進展の兆しに注目が集まる。

  TIAAの世界市場担当プレジデント、クリス・ギャフニー氏は「第1段階の合意が年内に実現しないかもしれないとの不安が再び広がり始めている」と指摘。「貿易合意の成立なしに、上値をさらに追うのは難しい」と述べた。

U.S. stocks face test at 50-day moving average band, summer peak trendline

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。9週間ぶりの高値となった。中国が米国との貿易戦争解決への意欲を新たに示唆したことが好感された。中国の劉副首相は、さらなる協議を行うために米国の交渉担当者らを北京に招いたと、ダウ・ジョーンズ通信は報じた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物1月限は1.57ドル(2.8%)高の1バレル=58.58ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は1.57ドル上げて63.97ドル。

  ニューヨーク金相場は下落。ニューヨーク時間午後3時37分現在、金スポットは0.6%安。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.7%安い1オンス=1463.60ドルで終了。米中通商交渉を巡るセンチメントの変化への反応が鈍くなっており、金のスポット価格のボラティリティー指標(10日ベース)は5カ月ぶりの低水準、ニューヨーク金先物の同指標は8月以来の低水準近くとなっている。

原題:U.S. Stocks Slide Amid Conflicting Signs on Trade: Markets Wrap(抜粋)

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Gold Volatility Slumps as Trade Whipsaw Fatigue Creeps In

(相場を更新し、第4-5段落を追加します)
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