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世界はリセッションより重大な構造的問題に直面も-OECD

  • 貿易戦争は世界秩序の大きなシフトの一環-世界経済見通し
  • 今年と来年の世界経済成長率を2.9%、2021年を3%と予想

経済協力開発機構(OECD)は21日公表した世界経済見通しで、各国政府が政策や投資方法を改革しない限り、世界経済は改善されないと警告した。気候変動やテクノロジーなどシステミックな課題を挙げ、貿易戦争は世界秩序の大きなシフトの一環だと指摘した。

  チーフエコノミストのローレンス・ブーン氏は、当局の対応が目先の財政・金融政策にとどまる限り、世界経済は今後数十年にわたって停滞するとの見方を示した。

Not So Great Expectations

The world economy is predicted to expand just 2.9% next year

Source: Organization for Economic Cooperation and Development

  「より大きな懸念は、構造的変化に対する無策を反映して見通し悪化が続くことだ」とし、「こうした変化を、金融・財政政策で対処できる一時的なものと考えれば政策の誤りとなろう。これらは構造的だ」と論じた。

  OECDは今年と来年の世界経済成長率を2.9%、2021年を3%と予想した。19年の米成長率予想は2.3%とこれまでの2.4%から下方修正し、20年予想は2%に据え置いた。

  貿易については、一段と緊張が高まれば「深刻な懸念」だとした上で、長期的に不透明感が残る可能性がより大きな懸念だとも指摘した。これが響き、主要先進国・地域の企業投資の伸びが1.25%前後と18年の約2%から鈍化すると予想した。

  貿易と投資の問題が根を張る中で、各国政府は過去2年の関税を巻き戻すばかりでなく、より深い措置が必要になるとし、世界的な規則の見直しや貿易に悪影響を及ぼす補助金の削減などを挙げた。
  

Fewer than 50 countries have carbon pricing initiatives

原題:The World May Have a Bigger Problem Than a Potential Recession(抜粋)

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