コンテンツにスキップする

量的緩和策はマイナス金利の痛みを深めるだけ-OECD

  • ユーロ圏の銀行が超過準備について支払う金利は時間とともに増える
  • 長期金利のマイナスが持続すれば保険会社や年金基金に悪影響

欧州中央銀行(ECB)が資産購入プログラムを続ける限り、マイナス金利が銀行に与える打撃は深まるばかりだと、経済協力開発機構(OECD)が指摘した。

  OECDは21日公表した経済見通しで、「ECBによる月200億ユーロ(約2兆4000億円)の資産購入に比例して市中銀行の超過準備が増えるとすれば、ユーロ圏の銀行が超過準備について支払う金利は時間とともに増える」と分析した。

  そのようなシナリオの下ではユーロ圏の銀行の支払いは2020年に、超過準備が一定であった場合に比べて17%増えるとOECDは計算。超過準備の一定水準までのマイナス金利免除などの方法で中銀はその影響を和らげることができるが、低金利による景気刺激効果は損なわれると論じた。

  また、年金基金や生命保険を販売する金融機関にマイナスの長期金利が及ぼす悪影響も指摘した。

  報告書は「長期金利のマイナスが持続すれば、保険会社や年金基金に、安全資産からリスク資産へのポートフォリオのリバランスを促す可能性が高く、顧客のリスクが高まる」と分析。「特に景気の下降局面に金銭的損失をもたらす可能性が高まる」とも指摘した。

関連ニュース

新体制ECBの金利の方向、投資家は霧の中-ラガルド氏はまだ語らず

マイナス金利の痛み、感じる顧客は拡大も-UBSエルモッティCEO

原題:OECD Warns That QE Only Deepens Pain of Negative Interest Rates(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE