コンテンツにスキップする

英国が中国非難、元香港領事館員を拷問同様の扱いで自白強要

更新日時
  • 英外相、元職員の拘束巡る調査要求-拘束中に殴打されたとチェン氏
  • 香港問題や中国内政への干渉をやめるよう、中国は英国に警告

在香港英国総領事館の元職員が中国当局に拘束されていた間に殴打され、自白を強要されたと語った。ラーブ英外相はこのような扱いを「拷問に等しい」と非難した。

  香港在住の元職員サイモン・チェン氏が20日、フェイスブックに投稿した。チェン氏は英総領事館のビジネス開発チームで働いていたが8月に15日間、行方不明となった。同氏の記述によると、拘束中は殴打され、手錠で椅子につながれ、さらに無理な姿勢を何時間も強要されたため犯していない罪を認めるしかなかった。

relates to 英国が中国非難、元香港領事館員を拷問同様の扱いで自白強要

サイモン・チェン氏

  ラーブ外相は声明で、「英外務省としてチェン氏が拘束中に受けた拷問に等しい不当な扱いに衝撃を受け、がくぜんとしている」と明言。中国の駐英大使を呼び、「中国の国際的義務に反してチェン氏を残酷で名誉を傷つける扱いをしたことについて」調査するよう要求したと明らかにした。

  さらに英外務省は、「英国に来ることも含め」チェン氏とその婚約者を支援していると付け加えた。

  一方、駐英中国大使館はウェブサイトに発表文を掲載し、19日に行われた会談で劉暁明大使は香港に関する英政府の「誤った」発言に「強い不満」を表明したと明らかにした。

  中国外務省の耿爽報道官は20日、チェン氏の事件に関する問題は「関係当局」の管轄であり、同氏は罪を認めていると述べた。また事件に関与しているのは中国の国民1人であるため外交問題ではないと指摘した。

  同報道官は「英国が賢明になり、香港問題や中国の内政に干渉するのをやめるよう望む。なぜなら結局は英国に不利益をもたらすからだ」と、北京での定例記者会見で発言した。

  チェン氏が8月24日に拘束を解かれる前、中国共産党系メディアは売春関連の違法行為による拘束だと報じたが、同氏はフェイスブックを通じこうした報道内容を否定した。

  チェン氏はフェイスブックに掲載した声明文で、個人的に民主化運動を支持しており、香港での抗議活動に今年参加したと説明。8月8日の深圳への出張の際、勤務時間終了後に「リラックス」するためにマッサージを受け、それから中国本土出身の抗議参加者の生活費を受け取るため参加者の両親に会ったという。中国側の主張は「拷問や脅迫、強制を含めた違法なプロセスを通じて当局が行った私に対する一方的な断定」だとしてこれを否定した。

原題:U.K. Accuses China of Torturing Ex-Hong Kong Consulate WorkerU.K. Risks China’s Wrath With Latest Intervention Over Protests(抜粋)

(チェン氏のコメントを最後の2段落に追加し更新します。更新前の記事で、3段落目で中国の駐英大使に訂正済みです)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE