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Tビル購入でFRBのバランスシート拡大、QEではなくても株高要因

米連邦準備制度は財務省短期証券(Tビル)購入プログラムについて、量的緩和(QE)ではないと説明しているが、当局のバランスシート拡大と共に上昇する米国株の動きは、効果の点ではQEとあまり変わらないかもしれないと一部では受け止められている。

  当局は流動性注入によって資金調達市場を安定させる必要に迫られTビル購入を決めた。バランスシートは8月末の3兆7600億ドル(約408兆円)から今では4兆500億ドルに拡大し、2017年後半以来の圧縮幅の40%近くを実質上、既に取り戻してしまった。この間にS&P500種株価指数は7%超上昇し、今週は最高値を更新した。

The Fed has reversed close to 40% of its balance-sheet normalization

  資金調達市場を落ち着かせ、短期金利の制御を強めるため、当局はレポ取引やTビル購入を実施している。Tビル購入はこれまでの資産購入プログラムと異なり長期金利を押し下げて景気を下支えするのが目的ではないため、QEではないと当局は論じる。

  しかし、ブリークリー・ファイナンシャル・グループの最高投資責任者(CIO)、ピーター・ブックバー氏によれば、「市場は連邦準備制度のバランスシート拡大をQEとみなす」。バランスシートが2カ月ほどで約2500億ドル拡大したことが「株価上昇を後押ししたことは間違いない」と同氏は18日の顧客向けリポートで指摘している。

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原題:
Fed’s Fix for Repo Turmoil May Be Helping the Rally in Stocks(抜粋)

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