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円強含み、香港人権法案可決で米中貿易交渉に不安-ドル108円台半ば

更新日時

東京外国為替市場では円が強含み。米上院による香港人権法案可決を受けて、米中貿易交渉への悪影響を懸念したリスク回避の動きが出た。

  • ドル・円は一時前日比0.2%安の1ドル=108円36銭と4営業日ぶりの水準まで円買いが進行。午後3時18分現在は108円52銭
    • 米中貿易合意期待に言及したロス米商務長官の発言を受けて108円58銭までいったん戻すも、中国の対米報復表明で円買いが再燃
  • 円はドル以外の通貨に対しても強含み。オーストラリアドルの対円相場は0.2%安の1豪ドル=73円94銭
ドル・円は108円半ば

市場関係者の見方

外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長

  • 米国の法案可決は米中通商協議への懸念が深まる材料
  • ただ、米中貿易戦争は円買い材料であると同時にドル買い材料。オフショア人民元に対してドル高になっているようにドルも強いので、ドル・円の下値もある程度堅い
  • 目先は日本株や中国、上海株の動き次第だが、中国の利下げもあり、一気にリスクオフムードにはなっていない。ドル・円が108円を割れるほどのインパクトは今のところなさそう

三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットの持田拓也調査役

  • 米中を巡るヘッドラインで一喜一憂する展開は続くが、進ちょくしているとか少し雲行きが良くないといったレベルだともはや慣れてしまっている。 ドル・円は108円台の居心地のいいところを行ったり来たりしているだけ
  • 市場を動かす材料は米中絡みのリスクオフ・オンと金融政策しかないが、米金融政策についてはしばらく様子見を市場も織り込んでおり、20日公表のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録はノーイベントだろう

背景

  • 米上院本会議は19日、香港人権法案を全会一致で可決した。同法案はデモ参加者らを支援し、デモを暴力的に制圧しないよう中国に警告するのが目的
  • 中国外務省は20日、同法案が成立すれば報復するとウェブサイトであらためて警告。香港政府は「極めて強い遺憾」を表明
  • 日経平均株価は前日比144円安で取引を終了。米株価指数先物や中国株も下落
  • 中国人民銀行(中央銀行)は20日、1年物ローンプライムレート(LPR)を4.15%に下げると発表。1年物中期貸出制度(MLF)金利や7日物リバースレポ金利の引き下げに続く動き
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