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海外との差に「危機感」、孫氏「100%賛成」-ヤフーとLINE

更新日時
  • ネクタイはZHD社長が緑色、LINE社長が赤色-一体感を演出
  • ソフトバンクG孫社長、スピーディーにやるべきと9月に助言
Kentaro Kawabe, president and chief executive officer of Z Holdings Corp., formerly known as Yahoo Japan, left, and Takeshi Idezawa, chief executive officer of Line Corp., shake hands as they pose for a photograph during a news conference in Tokyo.

Kentaro Kawabe, president and chief executive officer of Z Holdings Corp., formerly known as Yahoo Japan, left, and Takeshi Idezawa, chief executive officer of Line Corp., shake hands as they pose for a photograph during a news conference in Tokyo.

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Kentaro Kawabe, president and chief executive officer of Z Holdings Corp., formerly known as Yahoo Japan, left, and Takeshi Idezawa, chief executive officer of Line Corp., shake hands as they pose for a photograph during a news conference in Tokyo.
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

2020年10月の経営統合を目指すZホールディングス(HD)とLINE(ライン)。両社トップは海外の巨大インターネット企業との差に危機感を持ちつつ、日本・アジアから世界をリードする人工知能(AI)テック企業を目指す決意を示した。

  ソフトバンクグループ傘下で「ヤフー」を展開するZHDの川辺健太郎社長は18日夕に都内ホテルで行った会見で「メッセンジャーとEコマースというそれぞれ弱いところを補えるシナジーがある」と説明。グーグルやアップルなどGAFAと呼ばれる世界の巨大ネット企業に対し、第三極として「シナジーを作っていきたい」と抱負を語った。統合協議に関しては「対等の精神に基づいて進めていく」と言う。

  LINEの出沢剛社長も、「海外の競合に大きな差をつけられている危機感があった」とした上で、ここ数年間は川辺社長と情報交換を続けており、ZHD側から協業の誘いがあったことを明らかにした。同氏によれば、6月にそれぞれの親会社であるソフトバンク、ネイバーにも相談し、幅広く連携を検討していくことが決まった。

LINE and Yahoo Japan App As Two Are In Talks For Possible Merger

米中勢への対抗目指すZHDとLINE

  また、ZHDの川辺社長はソフトバンクGの孫正義社長の関与を尋ねる記者団の質問に、孫氏は「あまり関与してこなかったのが真実」と述べた。9月に両社の統合検討について報告した際、孫氏からは「100%賛成する」との意思表示と「スピーディーにやるべきだ」との発言があったという。単独ではできなかった課題に取り組むことが重要との助言も受けたとし、川辺社長は防災サービスに意欲を示した。

  この日の川辺社長はLINEの企業カラーである緑色、出沢社長はヤフーのカラーである赤色のネクタイをそれぞれ身に付けて登壇し、合計社員が2万人となる両社の一体感を演出した。

  18日の発表資料によると、最終契約の締結は12月を予定。世界のインターネット市場は米国、中国企業が圧倒的優位の状況となっており、両社は統合を通じ事業領域の強化や新領域への成長投資を行い、海外勢に対抗する。  

ZホールディングスとLINE統合の概略
  • 最終契約締結は12月、統合完了は2020年10月を目指す
  • ソフトバンクと韓国ネイバーが50%ずつ持つ新会社を設立し、新会社が筆頭株主となったZHDの傘下にヤフーとLINEがぶら下がる
  • 新会社はLINEにソフトバンクとネイバーが共同で株式公開買い付け(TOB)を実施し設立
  • TOB価格は1株5200円、両社の負担額は1700億円ずつ
  • ZHDは新株28億株を発行し新会社に割り当て、試算では新会社はZHD株の65%を保有する

  ZHDは、孫社長が率いるソフトバンクGの日本の中核会社の一つ。インターネット検索を主軸とし、傘下には金融や物販、電子決済事業なども抱える。ヤフーの平均月間利用者数は約6700万人。11月にはファッション通販サイトを運営するZOZO(ゾゾ)も傘下に収めた。

  通信アプリを展開するLINEは、金融やコンテンツ販売なども手掛けている。10月の発表によると、国内の月間利用者数は8200万人。海外では台湾やタイ、インドネシアの利用者が多い。両社の統合で現在東証1部に上場するZHDが存続会社となり、LINEは上場廃止になる見通し。

  LINEはスマートフォン決済に対する投資負担が響き、3四半期連続の純損失を計上していた。ジェフリーズ証券のアナリスト、アツール・ゴヤール氏は「資金が限られており、非上場化は賢明だ」と分析した。

関連記事:ソフトバンクGがLINEを傘下に、ZHDと統合-新株発行も

(会見内容の詳細を追加します)
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