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香港のデモ激化が教育に波及、地元校への子供の進学避ける傾向強まる

  • 一部の保護者は香港の学校が過度に政治色を強めるのを懸念
  • インターナショナルスクールや海外の全寮制学校への問い合わせ急増

香港の有名校への入学プロセスは、極めて激しい競争となり得る。入学希望者はほぼ必ず定員を上回り、市内の上流階級の子供が入学を断られることも多い。

  しかし、香港で民主化デモが激化する中、 かつて自分の子供をそうした学校に入れたがっていた金融プロフェッショナルの一部が、今ではそこから子供を遠ざけようとしている。わずか11歳の子供がデモに参加したとして逮捕されており、保護者らは香港の公立校や補助金を受ける私立校が過度に政治色を強めるのを懸念している。

Demonstrators Stage Class Boycotts And Strike Rallies in Hong Kong Following Weekend of Chaos

授業をボイコットしてデモに参加した学生(9月2日)

  保険業界で働く34歳のジェイニー・チェンさんは「息子には政治的になるより学業に専念してほしい」と語る。チェンさんは最近、息子を競争率の高い地元の学校に進学させる計画を取りやめ、私立のインターナショナルスクールに入学させた。

  進学サポートを手掛けるITSエデュケーショナル・サービシズによれば、香港のインターナショナルスクールや海外の全寮制学校への問い合わせおよび申し込みはこの1年で30%増加。香港で子供を教育することを計画していた中国本土の十世帯以上が、今ではタイやシンガポールの全寮制学校に目を向けているとITSのディレクター、アン・マーフィー氏は語る。

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  保護者らが香港の教育システムに懸念を強める理由はさまざまだが、特に中国本土出身の保護者は子供が友達や教師からデモに加わるよう圧力を掛けられ、参加しなければ仲間外れにされるリスクがあると心配している。

  香港の教育当局は先月、6月半ばから9月半ばの間にデモに関連した教師の行為について58件の苦情を受けたことを明らかにした。うち立証された案件が2件、立証されなかったのは5件で、残りの案件は調査中だという。

  香港の学生・生徒は校内でストライキや座り込み、「人間の鎖」で抗議活動を繰り広げており、警察との対立の最前線で命を危険にさらす場合もある。警察のデータによると、6月9日から今月7日までのデモ絡みの逮捕3440件中、208件(6%)で16歳未満の子供が関与していた。先月にはデモに参加した18歳の学生が警官に胸部を撃たれ、14歳の子供は大腿(だいたい)部に銃弾を受けた。

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「人間の鎖」で抗議する生徒(9月26日)

原題:
Hong Kong Financial Elites Shun Local Schools as Protests Mount(抜粋)

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