コンテンツにスキップする
Photographer: Kiyoshi Ota

いつまで続くか、日本株への海外資金流入-買い戻しなら5合目

  • 海外勢が6週連続で現物株を買い越し、累計で1.6兆円
  • 買い余力は十分、18年高値の日経平均2万4448円も-大和証・石黒氏
An electronic ticker stands above the trading floor at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Wednesday, Aug. 30, 2017.
Photographer: Kiyoshi Ota

海外投資家は6週連続で現物株を買い越した。TOPIX(東証株価指数)は8日の取引時間中に昨年10月以来の高値を付けたが、海外からの資金流入が支えた格好だ。市場では、年初から持ち高を外していた外国人投資家の買いとの見方があるが、継続性については見方が分かれる。

  東京証券取引所が14日に発表した投資部門別売買動向(東証、名証1・2部等合計)によると、11月1週(5ー8日)の買越額は4602億円。先物を含めると5801億円で5週連続の買い越しとなる。年初から9月27日までに現物株を約3兆円売り越した海外勢は、その後の6週間の買越額が約1.6兆円となった。半分ほど買い戻した計算になる。

  大和証券投資情報部の石黒英之シニアストラテジストは、海外勢の買い余力はまだ十分あるとみる。石黒氏は現物株1兆円の買い越しの感応度は日経平均で2.5%の押し上げ効果として換算できると試算し、「年末に向けて18年10月2日の日中高値2万4448円近くまで上昇する可能性がある」と数字をはじく。

  もっとも14日のTOPIXは続落した。12日まで6営業日連続で上昇したが、息切れ感も出ている。みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリストは米中貿易協議の難航や香港情勢の緊迫化から海外勢も慎重になっているため、月内は日経平均株価2万2500円までのスピード調整があると話した。

  東海東京調査センターの関邦仁ストラテジストも「もはや割安とは言えない」と指摘する。TOPIXの株価収益率(PER)が13年のアベノミクス以降の平均を上回ってきており、「米中貿易合意が確実に署名されるまで、株価の大幅な上昇は見込めない」という。海外勢の買い戻しが続くかは、世界経済に悪影響を与えた通商問題の決着に向かう流れが強まるかどうかにかかっている。

relates to いつまで続くか、日本株への海外資金流入-買い戻しなら5合目
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE