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パウエル議長、据え置き示唆を維持も「留意すべき」リスク指摘

更新日時
  • 世界の成長減速、低インフレ、貿易などが脅威
  • パウエル氏は上下両院合同経済委員会で証言

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、政策金利は当面、据え置かれるだろうとの見解を維持した一方、成長見通しが悪化すれば、利下げを再開する用意があることを示唆した。米連邦公開市場委員会(FOMC)は3会合連続で政策金利を引き下げた。

  パウエル議長は13日、上下両院合同経済委員会で証言。「景気に関する最新情報がわれわれの見通しとおおむね一致する状況が続く限り、現行金融政策のスタンスは引き続き適切となる可能性が高いだろう」と発言。「ただし、この見通しに対し留意すべきリスクは残る」と述べた。

Fed Chairman Jerome Powell Holds News Conference Following FOMC Rate Decision

パウエルFRB議長

  パウエル氏は世界的な成長減速と貿易を巡る展開が「現在進行中のリスク」だと指摘。長引く低インフレは、長期的なインフレ期待の「望ましくない」低下につながる可能性があると付け加えた。発言は10月30日の記者会見でのメッセージをおおむね繰り返す内容。連邦公開市場委員会(FOMC)は同日、今年3回目の利下げを決定した。

  同氏はまた、FOMCが政策金利を引き下げたのは成長を支援し、インフレを2%目標に戻すためだと説明。政策金利は現在1.5ー1.75%のレンジにある。経済見通しに「有意な見直し」があれば、FOMCには対応する用意があると付け加えた。

  来年いっぱいの据え置き示唆を意図したのかと議員に問われると、パウエル氏は「断じてそのようなことは言わない」と回答。経済が軌道を維持する限り、現行金融政策のスタンスは適切となる可能性が高いと、冒頭の証言内容を繰り返した。

  「金融政策は好ましい状況にあると考えているが、最新のデータを非常に注意深く見守るつもりだ」と同氏は述べた。

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  トランプ米大統領は12日にニューヨークで講演し、「われわれが払っている金利は実際に高い。金利ははるかに低くあるべきだ」と主張。他国の中央銀行のようなマイナス金利を導入しないのは、米経済に痛みをもたらしているとし、「おかげで米国は他国との競争で不利な状況だ」としていた。

  パウエル氏はこの日、米金融政策の決定はデータ分析に基づいており、政治が影響を及ぼすことは一切ないと言明。マイナス金利が「現在の環境において適切でないのは確かだ」と述べた。

  「見通しは依然として明るい。この景気拡大が持続し得ない理由はない」とし、「景気拡大11年目というまれな状況は多いに好ましいことだ。これを延ばすため、できる限りのことをやっていく決意だ」と続けた。

原題:Powell Sticks With View Rates Are Likely On Hold But Flags Risks(抜粋)

(リードを書き換え、第5段落以降を追加し、更新します.)
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