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ネットフリックス番組に「ひどい間違い」、ポーランド首相が訂正要求

  • 強制収容所の位置巡り、ポーランド首相が公開書簡
  • ポーランドではナチスによる殺害に国が加担したかのような表現違法
The Netflix documentary “Devil Next Door”.
The Netflix documentary “Devil Next Door”. Photographer: Hall, Tom
The Netflix documentary “Devil Next Door”.
Photographer: Hall, Tom

ポーランドのモラウィエツキ首相が米ネットフリックスのリード・ヘイスティングス最高経営責任者(CEO)に公開書簡を送付し、同社が放送したホロコーストに関するドキュメンタリーシリーズで事実に「ひどい間違い」があったとして訂正するよう要求した。

  ポーランド政府が問題としたのは、5回シリーズの「隣人は悪魔-ナチス戦犯裁判の記録」。第2次大戦中のユダヤ人殺害に加担していたとして米国籍をはく奪され、ドイツで有罪判決を受けたフォード元自動車工のジョン・デミャニュク氏に焦点を当てたドキュメンタリーだ。

  このシリーズではユダヤ人収容所の位置を現在の国境線を使った地図で示し、ポーランドにあったと説明した。

  ポーランド政府は、ヒトラー侵略以降のポーランドに独自の政府は存在していなかったとし、収容所はナチスが「ドイツ占領下のポーランド」で運営していたと繰り返し主張。与党「法と正義」は昨年、「ポーランドの強制収容所」との表現を法律で禁じたほか、ナチスが行ったユダヤ人らの大量殺害にポーランドという国家が加担したかのような表現も違法になるとした。

  それだけに、モラウィエツキ首相は「地図が不正確なだけでなく、収容所の設置と維持にポーランドに責任があるかのように視聴者を惑わしている」と公開書簡でかみついた。

  ネットフリックスの広報担当者は番組を巡る「懸念は承知している」とし、ポーランド首相からの書簡を受け「早急に問題を調査している」と回答した。

原題:
Poland Rebukes Netflix After ‘Terrible Mistake’ on Holocaust (2)(抜粋)

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