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米債券市場、インフレ率の復調織り込む流れに拍車も-バンガード

  • 通商摩擦が緩和の様相でブレーク・イーブン・インフレ率が上昇
  • 13日発表のCPIの数字は市場の基調を強める可能性とマティアス氏

米債券市場では物価上昇率の回復を織り込む流れが今週の統計を受けて強まりそうだと、米資産運用会社バンガード・グループのストラテジスト、アン・マティアス氏はみている。

  バンガードはインフレ期待に関する市場の指標が3年ぶりの低水準から上昇を続けるとの見方を支持する立場。米金融当局が10月30日、利上げにはインフレ率の大幅な上昇が要件になると示唆したことに加え、米中貿易交渉が進展する可能性が主な材料となっている。

  2024年までの消費者物価の年率上昇率予測を示す5年間のブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は先週1.64%と、4カ月ぶりの高水準を記録し、名目利回りも急上昇した。通商分野の状況は別にしても、債券トレーダーの弱気転換は13日発表の消費者物価指数(CPI)統計に左右されそうだ。

U.S. inflation expectations hit highest level since July

  マティアス氏は「市場のコンセンサスは米金融当局がインフレ抑制に動くことはないとの見方に傾き始めた」と分析。BEIの上昇は「貿易摩擦が少なくとも悪化はしないとの基調的な見方と米経済情勢の2つ」が影響していると指摘した。

  10月のCPI統計はコア指数が前年同月比で2008年以来の高水準付近になるとの予想だ。マティアス氏は統計の数字が堅調なら5年間のBEIが1.7%と、5月以来の水準に上昇すると予測している。

原題:
Vanguard Braces for Test of Bond Market’s Budding Inflation Bet(抜粋)

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