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オリックスは米国でM&Aを積極検討、ニッチな金融事業の開拓目指す

  • 不動産ローン会社の買収やPE既存投資の買い取りなどに関心
  • M&Aの案件候補は20~30件程度を常に検討している-米国法人社長

オリックスは米国での成長を加速するため、企業の合併・買収(M&A)を積極的に検討する。不動産ローン会社の買収やプライベートエクイティー(未公開株、PE)の既存投資分を他社から買い取るなど、ニッチな金融事業を開拓したい意向だ。

Views Of Orix Headquarters As The Company Said To Weigh Bid For StanChart’s Hong Kong Credit Unit

オリックス本社が入るビル

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

 米国法人の社長を務める鈴木喜輝常務執行役が、ブルームバーグとのインタビューで述べた。オリックスは5日、米不動産ローン会社ハント・リアル・エステート・キャピタル(HREC)の買収を発表。鈴木氏は「規模があった方がいいビジネスで、機会があればまた買収を検討したい」として、この分野での新たな買収に意欲を見せた。

  HRECは米政府支援機関(GSE)のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)やフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の保証が付いた証券化プログラムを利用できる指定金融機関。鈴木氏は、GSEは提携先の品質管理の必要性から合従連衡を歓迎しているとみており、さらなる指定機関同士のM&Aが進むことに期待を寄せる。

  公表資料によると、米国法人は不動産金融、企業向け融資、PE投資などの金融事業を展開している。2019年3月期のビジネスユニット別のセグメント利益は488億円とグループ内で不動産、生命保険事業に続き3番目に大きい。22年3月期までの3年間で、米国法人の委託管理分を含む総資産を54%増の1000億ドル超(約10兆9000億円)、税前利益を67%増の7億5000万ドル超にする目標を掲げる。 

米国法人は3番目の稼ぎ頭

19年3月期のビジネスユニット別のセグメント利益上位

出所:会社資料より

  鈴木氏は、既存事業の成長のほか買収によって目標を達成する考えを示した。M&Aのパイプラインは初期段階を含め常に20から30案件程度を検討しているという。買収戦略については「オリックスはマスマーケットよりもニッチな分野で深掘りするのが得意だ」と説明。

  例えばPE投資において、早期に資金回収を図りたいリミテッドパートナー(有限責任投資家)の持ち分を買い取る事業の拡大に興味があるといい、3年間で30億ドル程度の資産積み増しを目指すとした。

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