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モルガンSが市場操作、仏国債投資での巨額損失回避で-仏監督当局

モルガン・スタンレーは国債投資での2000万ドル(約21億8000万円)の損失回避を狙い、意図的に価格をつり上げ、その後一気に売却する手法で市場操作を行ったと、フランス監督当局が指摘した。ギリシャ債務危機の影響で、フランス国債への投資が裏目に出たことが背景にあるという。

  仏金融市場庁(AMF)のベルナール・フィールド氏によれば、モルガン・スタンレーのロンドンの取引デスクはフランス国債とドイツ国債のスプレッド縮小を見込み、仏国債をロング、独国債をショートにしていた。だがギリシャの債務問題を巡る協議の行き詰まりが深刻化する中でモルガン・スタンレーの予想とは逆の展開となり、2015年6月15日の時点で600万ドルの損失が発生。その翌日の取引開始時にはさらに870万ドルの損失が出る状況となっていた。

  ロンドンのデスクは損失を減らし、社内で規定されていた損失上限の2000万ドルに達しないよう、15年6月16日にフランス国債とドイツ国債の先物を購入したとされる。その唯一の目的は、フランス国債などの市場価格を引き上げることだったと、フィールド氏は指摘した。

  同じくAMFのカミーユ・ドロプシー氏は「これは明らかに、意図的に価格をつり上げた後で売却するという市場操作だ」と指摘。「モルガン・スタンレーは故意に市場を欺いた」と述べた。

  モルガン・スタンレーには電子メールで「AMFの主張を断固として全面否定する」と表明した。

原題:Morgan Stanley Accused of ‘Pump and Dump’ as French Bets Soured(抜粋)

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