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アラムコIPO、皇太子は希望評価額引き下げか-まだ高いと外国勢

  • アラムコ企業価値は「1.5兆ドルよりもかなり下」-アライアンスB
  • ムハンマド皇太子は当初2兆ドル希望、現在は1.7兆ドルでも容認姿勢

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、新規株式公開(IPO)の準備を進める国営石油会社サウジアラムコの評価額目標を引き下げたもようだ。それでも世界的な投資家の一部はまだ高いとみている。

  ムハンマド皇太子は2兆ドル(約220兆円)の企業評価でアラムコのIPOを実施したい考えだったが、いまや1.7兆ドル程度でも受け入れる意向だとされる。だが米アライアンス・バーンスタインやフランクフルトを拠点とするユニオン・インベストメントなどは、アラムコの企業価値はそれより低いと確信する。

  サウジ政府がアラムコ株を2%程度しか放出せず、少数株主に十分な発言権が与えられない可能性をこうした投資家らは懸念する。さらに同社の主要施設が9月にドローン攻撃を受けるなど地政学的リスクを抱えていることも、投資家の計算に重くのしかかる。

Investors seek a 6.5% dividend yield; Aramco's 40-year bond yields 4%

  アラムコIPOにはサウジ国内または中国から大量の資金が流れる見込みだが、その他の外国人投資家が触手を伸ばさない、もしくは12月11日の取引初日にリヤド市場で株価が下落した場合、34歳の皇太子が進める改革に向かい風が吹く。外国投資資本の国内誘致と脱石油をもくろむ皇太子にとって、アラムコのIPOは計画の重要な部分を占める。

  だが、アライアンス・バーンスタインの新興・フロンティア株式チームでシニアアナリストを務めるスラバ・ブリューソフ氏は、アラムコの企業価値は「1.5兆ドルよりもかなり下」だと話す。「少数株主と政府の間で利益のアンバランスが生じる恐れに対して、十分なディスカウントが提供されているとは思えない」と述べた。

原題:
Foreign Funds Balk at Crown Prince’s Aramco IPO Valuation (1)(抜粋)

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