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中国の輸出、4月は予想外の増加-コロナ禍で持ち直しも一時的か

更新日時
  • 輸出はドル建てで前年同月比3.5%増-予想11%減
  • 主要貿易相手国はリセッション入り、輸出は目先下向き-クイジス氏

中国の4月の輸出はドルベースで予想外に増加した。東南アジア向け輸出が下支えした。だが、新型コロナウイルス感染拡大で外需が損なわれており、輸出増は一時的となる公算が大きい。一方、輸入は減少した。

  税関総署が7日発表した4月の輸出(ドルベース)は前年同月比3.5%増。エコノミスト予想は11%減だった。一方、輸入は14.2%減少、予想は10%減だった。この結果、貿易収支は453億ドル(約4兆8100億円)の黒字となった。

Exports Unexpectedly Grow

While imports continue shrinking

Source: China General Administration of Customs

Combined value is used for Jan. & Feb. 2020 as there was no single month data.

  人民元建てで見ると、東南アジアへの輸出増が予想外の輸出拡大の要因となったもよう。東南アジア諸国連合(ASEAN)向けの1-4月の輸出は前年同期比3.9%増となる一方、欧州連合(EU)への輸出は6.6%減少、米国向けは15.9%減だった。

  例年、中国の1-3月(第1四半期)の輸出は春節(旧正月)連休の影響で伸び悩み、4月から拡大する傾向にある。3月には新型コロナ感染拡大ピークの内需不振から持ち直しの兆しが幾分見られたが、各国のコロナ対策が輸出受注の重しとなり、サプライチェーンを妨げると見込まれていた。

Export Rebound

Chinese exports usually start slow due to the Lunar New Year and then rise from April, but that jump may be temporary this year

Source: China General Administration of Customs

Note: As there's no single month values for Jan. and Feb 2020, values for those months was calculated by halving the cumulative data for the first two months.

  オックスフォード・エコノミクスのアジア経済責任者、ルイス・クイジス氏(香港在勤)は「4月の輸出は1-3月の後れを取り戻そうとする業者によって押し上げられた可能性がある」と指摘。「製造業購買担当者指数(PMI)の新規輸出受注の低迷が示唆しているように、中国の主要貿易相手国が深いリセッション(景気後退)に入ろうとする中で輸出は目先、大きく下向きとなるはずだ」とコメントした。

  一方、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の中国担当チーフエコノミスト、楊宇霆氏(香港在勤)は「商品輸入は数量ベースで増加しており、輸入の減少は商品価格の下落によるものだ」と分析した。

原題:China Exports Post Unexpected Gain But Rebound Seen as Temporary(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加し更新します)
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