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日本株は小幅続伸、米中楽観や金利上昇-自動車や金融高く不動産安い

更新日時
  • 米中は段階的関税撤回で合意、米10年債利回りは1.92%に上昇
  • テクニカル的過熱感が上値抑制、金利上昇デメリット業種は売られる

8日の東京株式相場は小幅に4日続伸。米中の貿易合意が楽観視される中、自動車など輸出関連や商社など景気敏感、銀行など金融株が上げた。半面、金利上昇デメリット業種の不動産や建設、電気・ガスは安く、決算失望の資生堂も売られた。

  • TOPIXの終値は前日比4.64ポイント(0.3%)高の1702.77
  • 日経平均株価は61円55銭(0.3%)高の2万3391円87銭

〈きょうのポイント〉

  • 米中は相互の製品に賦課している関税を段階的に撤回することで合意
  • 7日の米10年債利回りは1.92%、9ベーシスポイント上昇
  • きょうのドル・円相場は1ドル=109円10-40銭台、前日の日本株終値時点は108円76銭
  • 営業利益予想を引き下げた資生堂がTOPIX下落寄与度1位
Inside the Tokyo Stock Exchange As Japanese Shares Rebound

東証入り口

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  三菱UFJ国際投信の向吉善秀シニアエコノミストは「米大統領選挙が本格化してくる中で、トランプ氏は選挙にマイナスとなることを実行しにくくなっているイメージがある」と語る。米中摩擦の影響で足元の決算は厳しいものの、「今年度が業績のボトムとの見方が市場で固まってきている。来期決算への期待から日本株は来週も上値を試しそうだ」とみている。

  景気や業績の先行き期待が継続し、TOPIXは終値で昨年10月以来の1700ポイント台を回復した。みずほ証券の倉持靖彦投資情報部長は「米株式市場では金融や資本財、素材に物色の矛先が向かい、商品市場では金から銅へと資金がシフトするなど、投資対象がシクリカルバリューとなっている。米長期金利の上昇が背景」と指摘。チャート分析からは米長期金利が2.15%、ドル・円相場は1ドル=111円台後半まで円安に振れてもおかしくなく、「景気敏感の日本株は上がりやすい」と言う。

終値で1700を回復

  ただ、日経平均が一時マイナス圏に転落するなど上値は重かった。倉持氏はテクニカル的な過熱感から「加速的に上値を追っていくのは難しい」と話した。

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