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EU、ユーロ圏の成長とインフレ見通し下方修正-21年まで弱さ続く

  • 欧州委は2020年の成長とインフレ見通しを下方修正
  • ドイツとイタリア、今年の成長率はユーロ圏で最低の部類

欧州連合(EU)の欧州委員会はユーロ圏の成長とインフレ見通しを下方修正した。世界的な貿易摩擦と政策の不確実性の中で、域内経済の底堅さは永久には続かないと警告した。

  欧州委は域内経済の成長の勢いが2021年末まで弱いままだと予想。同年の成長率を1.2%、インフレ率を1.3%と予測した。

  欧州委は、英国が無秩序なEU離脱に至る可能性を含め、リスクバランスは「決定的に下方向」だと指摘。「域内の経済的衝撃と政策の不確実性に加えて、世界的な需要鈍化と貿易の低迷が欧州経済に大きな打撃を与えた」とEUチーフエコノミストのマルコ・ブティ氏が報告書に記した。

European Growth

The EU economy is predicted to expand 1.4%, euro area 1.2%

Source: Eurostat

  労働市場の強さとサービス業界の底堅さがこれまでのところ、より広範なモメンタムの悪化を防いでいるが、「この耐久力は無期限には続かない」とブティ氏は警告した。「経済活動は現在、当初は影響がなさそうに見えた多くの加盟国でも減速に向かっているように見られる」と付け加えた。

Euro-Area Downgrades

The commission cuts economic growth forecasts for the region

Source: European Commission

  欧州委はドイツについて、21年末まで「低成長」を予想。イタリアは「明確な回復の兆候がまだ見られない」と指摘した。

  「製造業の急激な減速が労働市場に波及する恐れがある中で、加盟国は利用可能な財政余力を積極的に活用することにより景気を刺激できるだけでなく、公的資本ストックを刷新・近代化して潜在成長率を押し上げることができる」と欧州委は提言した。

原題:EU Warns Worst May Be Yet to Come as Euro-Area Resilience Wanes(抜粋)

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