債券小幅安、日銀スティープ化策への警戒感重し-米中懸念は下支え
三浦和美債券相場は小幅安。米中貿易合意の後ずれ懸念や米長期金利の低下を背景に買いが先行したものの、日本銀行が利回り曲線をスティープ(傾斜)化させる姿勢にあるとの見方から上値が抑えられた。
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市場関係者の見方
三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト
- 米中の貿易合意に関しては期待に水を差す材料もある中で、日米とも金利上昇に一服感が出ている
- ただ、米長期金利が低下する中でも、円債に関しては超長期債買い入れオペの減額など独自の日銀要因の影響が大きい
- 日銀が明確にスティープ化策のような措置を取る中では、なかなか継続的に金利低下しにくくなっている
背景
- 米中の貿易合意署名、12月にずれ込む可能性-会談場所は米国外か
- 米国の10年債利回りはこの日のアジア時間の取引で一時1.80%と、2営業日ぶりの水準まで低下
- 日銀買いオペ、残存10ー25年を減額-超長期金利の低下をけん制
新発国債利回り(午後3時時点)
2年債 | 5年債 | 10年債 | 20年債 | 30年債 | 40年債 | |
-0.195% | -0.210% | -0.090% | 0.265% | 0.405% | 0.430% | |
前日比 | 横ばい | +0.5bp | 横ばい | +0.5bp | +0.5bp | +1.0bp |
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