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マイナス金利、欧州金融業界のシェア低下に拍車-ドイツ銀行社長

  • 欧州金融業にとって最大の挑戦は低金利環境-フォン・ローア氏
  • ドイツ銀、大口法人顧客や超富裕層にマイナス金利転嫁を示唆

欧州金融業界の世界シェアは劇的に後退しており、欧州経済を活性化しようと使われている主な武器が実は事態を悪化させていると、ドイツ銀行幹部が主張した。

Deutsche Bank AG's Slump Deepens

ドイツ銀行のカール・フォン・ローア社長

  ドイツ銀行のカール・フォン・ローア社長は6日、ブルームバーグ・エル・ピーが主催しフランクフルトで開いた金融の未来に関する会合で、欧州の銀行と保険会社は「シェアを劇的に失った」と発言。金融危機前には時価総額で世界上位20社に入る企業が6社あったが現在は1社にすぎないと指摘し、貿易戦争や英国の欧州連合(EU)離脱、香港やチリの騒乱など多くの問題があるが、それらすら低金利やマイナス金利で銀行が受ける逆風と比べれば色あせると論じた。

  事前に配布された講演原稿によると、フォン・ローア社長は「欧州金融業界最大の挑戦は、持続的かつ構造的な低金利環境だ」と述べ、「マイナス金利は至極当然と長い間考えられていたことを逆転させ、金融システムにとって負担になっている」と言明した。

  ドイツ銀行はマイナス金利の費用を平均的なリテール顧客に転嫁することはないとしつつ、大口の法人顧客や超富裕層には「関係が及ぶ」問題だと語った。

原題:
Deutsche Bank Sees Negative Rates Worsen Europe Banks’ Retreat(抜粋)

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