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米国長期債の快進撃に陰りも-デュレーション投資に巻き戻しの動き

  • 期間10年以上の米国債、年初来リターンは約17%-足元では失速
  • Mスタンレーのキャロン氏、ポートフォリオのデュレーションを短縮

米国と中国は部分的な貿易合意に近づいている様子で、成長とインフレの見通しを改善させつつある。絶好調の米国長期債にとっては、これが逆風となりそうだ。

  ブルームバーグ・バークレイズ指数によると、期間10年以上の米国債の11月4日までの年初来リターンは約17%に上り、2014年以降で最高の年間上昇率を達成するペースだ。だが、パフォーマンスは失速を始めた。10年および30年物の利回りは9月以来の高水準に達し、同指数はこのまま月末を迎えれば3カ月連続の低下となる。

  最近の長期債の売りは、2019年が終わりに近づくにつれて投資家が利益を確定しようとしている結果かもしれないと、モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントは指摘する。ポートフォリオマネジャーのジム・キャロン氏は、デュレーションが長くなるほど利回り低下時には大きな利益を得られるという戦略こそ、今年の債券投資リターンの鍵だったと話す。

Long-dated Treasuries index on pace for best performance since 2014

  「デュレーションは恩恵も与えれば損失も与える」と言うキャロン氏は 「金利がまた上がるなら、人々は急いでこれまでの利益を守ろうとするだろう」と述べた。

  30年物米国債利回りは5日に2.34%に上昇。貿易摩擦への懸念が高まりインフレ期待が急低下していた8月には過去最低の1.9%を付けていた。10年債利回りは1.86%と、9月上旬に付けた3年ぶり低水準の1.43%から上昇している。

  米国の経済見通しに照らして10年債利回りは2%に近づくと考えるキャロン氏は、10月上旬から、ポートフォリオのデュレーションを短縮しているという。

原題:
Long Bonds’ Best Year Since 2014 at Risk on Trade Vibes (1)(抜粋)
Long Bonds’ Best Year Since 2014 at Risk on Trade Vibes (2)

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