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債券市場に「タントラム」懸念が再燃-米中貿易雪解けの兆し

  • 仏国債利回りは7月以来初めてほぼプラスの領域に上昇
  • 「15年春の売りと同じように感じられつつある」-ダンスケ銀
HONG KONG-CHINA-POLITICS-UNREST
Photographer: NICOLAS ASFOURI/AFP
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世界的な債券の売りは5日に深まった。米国が中国製品に対する関税措置を緩和し米中に雪解けが訪れるとの楽観ムードや米サービス部門の予想を上回る指標が安全資産への需要を後退させた。

  米中貿易摩擦が和らぐ兆しを受けて米国債、欧州債、日本国債は下落。10年物米国債利回りは今年の最低を40ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上回った。フランス国債利回りは7月以来初めてほぼプラスの領域にまで上昇した。

French bond yield gets close to positive territory on trade thaw

  債券相場下落に2015年の市場の「タントラム(かんしゃく)」を思い出す人もあった。当時は欧州中央銀行(ECB)がこれ以上利下げをしないと示唆したことを受けてドイツ国債利回りが2カ月足らずで0.05%から1.06%前後まで上昇した。

  今回の動きはこれまでのところそれほど極端ではないが、15年との類似を指摘する声もある。今回はECBではなく米連邦準備制度が利下げ停止を示唆している。

  ダンスケ銀行の債券調査責任者、アルネ・ローマン・ラスムセン氏は「15年春の売りと同じように感じられつつある」として、「もはや金利低下をにらんだ価格設定ではなくなった。モメンタムが変わった」と述べた。

  そうだとすれば、米国債や独国債など安全資産への需要と利回り追求の動きがけん引してきた債券市場での大きな転換となる。利回りを求める投資家はイタリア債やギリシャ債などの国債や年限の長い証券、信用リスクの高い商品などに投資先を広げていた。

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原題:
Global Bond Sell-Off on China Trade Thaw Revives ‘Tantrum’ Fears(抜粋)

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