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死亡事故起こしたウーバー自動運転車、規則無視の道路横断認識できず

  • 米運輸安全委員会が5日、18年3月の事故に関する文書公表
  • 運輸安全委は19日の会合で同事故の原因を特定する
If Apple or Uber Really Build A Car, Here's Where They Might Start
Photographer: Graham Walzer/Bloomberg
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Photographer: Graham Walzer/Bloomberg

ウーバー・テクノロジーズの自動運転車が昨年の試験運転中に歩行者をはねて死亡させた問題で、この車両には交通規則を無視して道路を横断する人を認識して反応するプログラムが組まれていなかったことが分かった。米運輸安全委員会(NTSB)が5日に公表した文書で明らかになった。

  同文書は、2018年3月にアリゾナ州テンピで夜間に自転車を押して横断歩道ではない道路を横断していたエレイン・ハーツバーグさん(当時49歳)がはねられた事故に関するもので、400ページ強の報告書と補足資料で構成。「システム設計には、交通ルールを無視して道路を横断する歩行者への考慮は含まれていなかった」と説明した。

  文書は安全性と設計上の誤りを指摘したが、事故の原因は特定しなかった。NTSBは今月19日にワシントンで開く会合で原因を特定する予定。

  ウーバーは発表資料で、「われわれはこの事故に関するNTSBの徹底的な調査を高く評価し、今月の同委の会合後に発表される勧告を積極的に検討する方針だ」と表明。事故を遺憾に思うとし、安全性を優先させるため重要な改善を行ったと説明した。

  この事故は自動運転技術に巨額の投資を行っているゼネラル・モーターズ(GM)やアルファベットを含む自動運転車業界全体の注目を集めている。 

  NTSBによると、事故を起こした車両のレーダーセンサーがハーツバーグさんを最初に捉えたのははねる約5.6秒前で、ハーツバーグさんはまだ同車両の走行車線に入っていなかった。車両は当初、ハーツバーグさんを車と認識。その後、この認識を数回変更したが、ハーツバーグさんが走行車線に入ってくるとは予想できなかった。

  ウーバーはその後、自社の工程やNTSBの調査結果を見直し、自動運転システムを大幅に変更。NTSBに対し、改善されたソフトウエアならハーツバーグさんを正しく認識し、衝突の4秒以上前のブレーキ作動でぶつからずに済んだはずだと説明した。

原題:Self-Driving Uber in Crash Wasn’t Programmed to Spot Jaywalkers(抜粋)

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