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ウクライナ疑惑でジュリアーニ氏の関与、駐EU大使ら詳述-証言公開

  • ポンペオ国務長官さえもあきれた表情だったとソンドランドEU大使
  • 支援の見返りはなかったとするトランプ政権側の主張を切り崩す形

トランプ米大統領の個人弁護士ルディ・ジュリアーニ氏が、大統領の政敵に関する調査に着手するようウクライナに裏ルートを通じて圧力をかけようとし、そのことが米大使ら2人を深く動揺させた様子が、大統領弾劾調査を進める下院の委員会が5日に公表した証言記録で明らかになった。この出来事を無害で日常的なものだと説明するホワイトハウス側の取り組みを弱める新たな証拠となる。

  駐欧州連合(EU)大使でトランプ氏の献金者であるゴードン・ソンドランド氏は、大統領が個人弁護士に関与させたいと決めた場合には「国務省がそれに関してできることはほとんどなかった」と述べ、ポンペオ国務長官さえもジュリアーニ氏の関与に「あきれた表情」だったと指摘した。

U.S. Ambassador to the European Union Gordon Sondland Testifies Before House Committees

ゴードン・ソンドランド氏

写真家:アル・ドラゴ/ブルームバーグ

  下院はソンドランド氏と、トランプ大統領支持者のカート・ボルカー元ウクライナ担当特別代表による700ページ余りの証言記録を公表した。それによると、大統領とウクライナ新政権をつなぐパイプ役としてのジュリアーニ氏の関与は最初は困惑させるものだったが、「どんどん陰湿となり」、同氏がバイデン前副大統領の息子の関連企業に対する調査実施を巡りウクライナ政府に公約を要求したとソンドランド、ボルカー両氏は述べた。

  この記録はトランプ政権とウクライナのやり取りに交換条件はなかったとする大統領と側近の主張を切り崩すものだ。また、米大統領執務室での会談を求めるウクライナ新大統領の願いを利用し、トランプ氏に政治的に有利になる調査実施をウクライナ大統領に公表させるため、ジュリアーニ氏がトランプ氏の指示で動いていたことを示すさらなる裏付けとなる。

  トランプ大統領にとってさらに悪いことに、ソンドランド氏は4日に修正した証言で、対ウクライナ支援約4億ドル(約440億円)の保留が、同国に調査実施を公表させることと結び付けられていると9月初めまでに推測するようになり、それをウクライナ当局者に伝えたことを認めた。

Ukraine's President Zelenskiy Speaks At Military Drill As Trump Fallout Reverberates

ゼレンスキー・ウクライナ大統領

写真家:Evgeniy Maloletka / Bloomberg

Hunter and Joe Biden

ジョー・バイデン前副大統領と息子のハンター・バイデン氏

写真家:Visar Kryeziu / AP Photo

原題:
Trump Impeachment Defense Erodes as Envoys Detail Giuliani Role(抜粋)

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