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債券は大幅続落、10年入札弱めで先物売りー長期金利5カ月ぶり高水準

更新日時

債券相場は大幅続落。長期金利は約5カ月ぶりの水準に上昇した。リスク選好の流れで前日に米長期金利が上昇したことに加え、この日に実施された10年国債入札の結果を受けて先物の売りが強まった。

  • 新発10年国債利回りは一時、前日比6.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.075%、新発5年国債利回りは7.5bp高のマイナス0.195%と、いずれも5月以来の高水準を付けた
  • 長期国債先物12月物の終値は66銭安の153円23銭。一時は153円00銭と、中心限月の日中取引ベースで5月30日以来の安値

市場関係者の見方

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • 10年入札結果の発表後に先物主導で下げ幅を拡大しており、海外勢の先物売りが続いている可能性
  • 米中貿易協議の進展期待で株式相場が堅調な中、利下げ期待の後退で米長期金利が上昇している
  • 10年金利はかなり上昇したが、結局は海外勢が買うかどうか。米10年金利はもっと上昇しており、ドル建て10年債の妙味が低下。中期債も同様だ

みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト

  • ここまで売られるとポジションを落としたい動きが出るが、現物だけではさばけず、先物にヘッジ売りが集中しやすい
  • 中期債は利下げがないと正当化しづらい水準だった上、10年入札も付利のマイナス0.1%を上回り、利下げに懐疑的な見方がある
  • 海外金利上昇がドライバーになる中、円金利スワップでも海外勢の受けが減っているかアンワインドかで勢いが弱まっている
長期国債先物12月物の日中取引推移

10年債入札

  • 最低落札価格101円94銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値101円95銭をやや下回る
  • 応札倍率は3.62倍と前回3.42倍をやや上回る。テール(最低と平均落札価格の差)は5銭と前回29銭から縮小
  • パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
    • やや弱めの結果でヘッジ売りが先行。それほど大きな需要はなかった感がある
    • 日銀のサポートが消え、10年以下はマイナス金利深掘り期待のポジションが解消されているようだ
  • 備考:過去の10年国債入札の結果一覧

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.195%-0.210%-0.085%0.260%0.400%0.425%
前日比+5.0bp+6.0bp+5.5bp+3.5bp+3.0bp+3.0bp
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