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Photographer: John Taggart/Bloomberg

米金利は急上昇かマイナス圏入りへ-両極端に見方分かれるウォール街

  • 当局による「保険」の利下げは終わったとの見方-JPM
  • 当局が政策金利をゼロまで引き下げる可能性-BofA
Steam rises as pedestrians cross a street near the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Thursday, Dec. 27, 2018. Volatility returned to U.S. markets, with stocks tumbling back toward a bear market after the biggest rally in nearly a decade evaporates.
Photographer: John Taggart/Bloomberg

米連邦準備制度はサイクル半ばの緩和を終えたと示唆したが、ウォール街の金利ストラテジストらの米国債利回り見通しは、これまで以上に両極端に分かれている。

  JPモルガン・チェースのニコラオス・パニギリツオグル氏は当局による「保険」の利下げは終わったとして、10年物米国債利回りが向こう6カ月の間に100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇する可能性があるとみる。一方、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のブルーノ・ブレイジンハ氏は一部の米国債利回りが2021年までにマイナスになるリスクを認めている。当局が政策金利をゼロまで引き下げる可能性があるからだという。

Wall Street divided on direction for Treasuries as Fed signals pause

  当局からのメッセージや堅調な雇用統計などを受けて次回利下げ予想は先送りされ、フェデラルファンド(FF)金利先物市場が0.25ポイント利下げを織り込むのは2020年9月ごろとなった。

  パニギリツオグル氏の利回り予想は、当局が今年と同様に3回の0.25ポイント利下げを行った1995年の動きに似たものだ。ただ、この予測には雇用と消費者信頼感が強靱(きょうじん)で製造業も回復するといった、景気のサイクル半ばの調整に沿った米経済のマクロ環境が前提となる。

  これに対しBofAのブレイジンハ氏は、米経済の悪化を想定し、今後3カ月で10年債利回りが1.25%程度になると予測する。4日は1.79%前後だった。米中貿易合意があっても、世界の成長懸念に対する万能薬にはならないという見方もこの予想の鍵だ。

  UBSグループのシラグ・ミラニ氏の10年債利回り低下予想はさらに過激だ。同氏は10年債が利回り1%で今年を終えると予測している。

Trillions worth of global debt still have yields below zero

原題:
Rates Could Soar or Go Negative as Fed Pause Divides Wall Street(抜粋)

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