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元駐ウクライナ大使、トランプ大統領の電話会談で脅威感じたと証言

  • 下院委員会がヨバノビッチ元大使の非公開証言公表
  • ウクライナ当局者は米国内政治に巻き込まれることを懸念-元大使

米国のマリー・ヨバノビッチ元駐ウクライナ大使は、トランプ大統領の個人弁護士ルディ・ジュリアーニ氏による同元大使に対する策略について同国当局者から警告を受け、米国内政治に巻き込まれることへの懸念を示されたと証言した。

  トランプ大統領の弾劾調査を主導する下院の委員会が4日公表した非公開証言の記録によると、ヨバノビッチ氏はウクライナ当局者から、ジュリアーニ氏とユリー・ルツェンコ元ウクライナ検察総長との接触について知らされ、「ルツェンコ氏が私に米国で痛手を与えようとしている」と警告されたという。

Former U.S. Ambassador To Ukraine Marie Yovanovitch Appears Before House Panels

10月11日に米議会議事堂に到着したヨバノビッチ元駐ウクライナ大使(中央)

写真:アレックス・ウォロブスキー/ブルームバーグ

  ヨバノビッチ氏は2月にウクライナのアバコフ内相から「警戒するよう」注意されるとともに、米議会で超党派の支持を受けたウクライナ支援に悪影響が及ぶため同国が米国の政治に巻き込まれるのは「危険だ」との懸念を示されたと明らかにした。

  5月に召還されたヨバノビッチ氏はその後、トランプ大統領がウクライナのゼレンスキー大統領と7月25日に行った電話会談での自身への言及の仕方についても脅威を感じたと証言した。

  ホワイトハウスが後日公表した電話会談の記録文書によると、トランプ大統領は自国の駐ウクライナ大使について「厄介者」と呼び、「彼女は何らかのことを経験することになる」と述べた。ヨバノビッチ氏は調査委に「私はショックを受け、それが何を意味するのか不安になった」と話した。

  トランプ大統領は4日、ヨバノビッチ氏の証言内容について一蹴。「私は彼女をあまり知らないが、証言記録を見ると、ウクライナ大統領も彼女のファンではなかった」と指摘した。ホワイトハウスの電話会談記録では、ゼレンスキー大統領はヨバノビッチ氏が「悪い大使だ」と言ったのはトランプ大統領が初めてだと述べた。

  ヨバノビッチ氏とポンペオ米国務長官の元上級顧問、マイケル・マッキンリー氏の証言は、下院が先週、弾劾調査の公開段階に関する基本原則を定めた決議案を可決したのを受けて公開された。

  マッキンリー氏の証言記録によると、同氏はヨバノビッチ氏の扱いへの懸念と「国内目的でネガティブな政治情報を得ようとする米当局者の関与についての新たな情報」を巡り先月辞任したと説明。同氏は国務省に在籍した37年間に、政敵に関する悪いうわさをかき集めようとするこうした取り組みは見たことがなかったと指摘し、ポンペオ国務長官と辞任について話した際に「容認できない事態だ」と伝えたが、長官は返答しなかったと述べた。

原題:
Former Ukraine Envoy Says She Felt Threatened by Trump in Call(抜粋)

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