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ソフトバンク7-9月期は営業増益、「収益源が多様化」と社長

更新日時
  • コンシューマやヤフー事業が増収増益に、通期計画は据え置く
  • 宮内社長、ペイペイは「スーパーアプリに育っていく」
Key Speakers at SoftBank World Event Day 2
Photographer: Akio Kon/Bloomberg
Key Speakers at SoftBank World Event Day 2
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

国内通信大手のソフトバンクが5日に発表した7-9月期(第2四半期)の連結営業利益は前年同期比9.3%増の2831億円と市場予想の2681億円を上回った。

  発表資料によると、国内通信などコンシューマ事業のほか、ヤフー(現Zホールディングス)事業が増収増益だった。今期(2020年3月期)の営業利益計画は8900億円(前期比8.8%増、ヤフー子会社化考慮)のまま据え置いた。

7-9月期実績
  • 売上高1.21兆円、市場予想1.19兆円
  • 営業利益2831.1億円、市場予想2681.2億円
  • 純利益1626.3億円、市場予想1545.9億円

  第2四半期のコンシューマ事業はモバイル、ブロードバンドを合算した通信サービスの売り上げが前年同期に比べ増加し、スマートフォンの累計契約数は2303万件と同9.2%増だった。加入者1人当たりの月間平均収入である総合ARPUも4450円と、同2.8%増えた。

  ヤフー事業では、eコマース取扱高が6047億円と前年同期から12%増加、広告関連売り上げも821億円と3.5%伸びた。キャッシュレス決済のペイペイの累計登録者数は1474万人と、第1四半期の844万人から75%拡大している。

  宮内謙社長は決算会見で、「収益源が本格的に多様化しだした。安心して成長していける素地ができた」と発言。中でも法人事業は、「これから一気に伸ばせる領域」とみている。

  ペイペイについては5日現在の累計登録者数が1920万人だとした上で、グループの中でも「スーパーアプリに育っていく」との見通しを示した。

 

Key Speakers at SoftBank World Event

第2四半期が営業増益だったソフトバンク

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  また同社長は、親会社のソフトバンクグループとともに日本での事業展開を支援するシェアオフィスのウィーワークについて、「ネガティブな記事がいっぱい出ているが、日本では非常に順調」と説明。ユーザー数は現在の1万7000から3万に増やすことが可能だとし、日本事業は「近いうちに黒字化できると思っていただいて良い」と述べた。

  菅義偉官房長官は大手3社で約9割を占める国内携帯電話市場の寡占解消になお意欲を示しており、料金の値下げ圧力が続く中、ソフトバンクにとって収益源の多角化は重要課題だ。非通信事業の強化へポータル事業や電子商取引を手掛けるZHDを子会社化、ZHDは13日までファッション通販サイトのZOZOに株式公開買い付け(TOB)を行っている。

  ソフトバンクの株価は昨年12月の新規上場以降、低迷が続いてきたが、今年8月に初めて公開価格の1500円を上回った。アナリスト21人の目標株価の平均1628円に対し、5日の終値は1499円だった。

2020年3月期計画(カッコ内は前期比、ヤフー連結化を考慮)
  • 売上高  4兆8000億円(+3.1%)
  • 営業利益   8900億円(+8.8%)
  • 純利益    4800億円(+3.8%)
  • 1株配当金   年85円
(決算会見の内容を追記します)
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