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債券は大幅下落、日銀オペ減額やあすの10年入札に向けた売り圧力

更新日時

債券相場は大幅下落。日本銀行が超長期ゾーンの国債買い入れオペを減額して利回り曲線のスティープ(傾斜)化を促す姿勢を示したことに加えて、リスク選好の売りや10年債入札を翌日に控えた売り圧力が相場を押し下げた。

ハイライト
  • 新発10年国債利回りは前週末より4.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.14%。一時マイナス0.135%まで上昇
  • 新発20年債利回りは3.5bp高い0.225%、新発30年債利回りは一時3bp高い0.37%
  • 長期国債先物12月物の終値は51銭安の153円89銭で安値引け。下げ幅は日中取引ベースで10月1日以来の大きさ

市場参加者の見方

SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト

  • 米中協議のポジティブな内容を受けて米金利が上昇した影響が大きい。米国のファンダメンタルズも悪くないとの見方になっている。10年や先物を中心に売られた
  • 10-25年オペの減額で同オペに入りやすい残存15年ゾーンの売りが10年にも波及している
  • 特にあす10年債入札で、新発356回債の需給も良くない。これほど日銀の保有割合が低い状態で入札を迎えるのも久しぶりで警戒感がある

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

  • 午後に入ってからの債券相場の下落幅拡大は超長期オペ減額が効いている
  • 株価が上がっており、リスクオンの流れもある。貿易問題を巡る米中の歩み寄りもあって米長期金利が上がっており、明日の10年債入札を前にヘッジ売りが出ている
  • 日銀の黒田東彦総裁が講演で超長期金利の過度な低下に言及したことも嫌気されている
長期国債先物12月物の日中取引推移

日銀オペ

  • 対象は残存1年超5年以下、10年超
  • 買い入れ通知額は10-25年が1000億円と前回オペから200億円減額。1-3年、3ー5年、25年超は前回から据え置き
  • 応札倍率は10-25年が4.13倍と1年ぶり高水準、25年超も上昇と需給緩和を示唆
  • SMBC日興証の竹山氏
    • 10ー25年の減額はフラット化していたのもあるが、水準重視なら減額はないとみていた
    • 他市場の流れを受けてオペ減額が効きやすいタイミングだった。カーブ形状の問題なのか水準の問題なのかはっきりしない
  • 備考:日銀の国債買い入れオペ結果一覧

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.250%-0.275%-0.140%0.220%0.365%不成立
前週末比+2.5bp+3.5bp+4.5bp+3.0bp+2.5bp
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