【米国株】主要株価指数が最高値、米中合意を楽観
Todd White、Sarah Ponczek4日の米株式相場は続伸。主要株価指数は最高値を更新した。米中通商協議に対する楽観からリスク資産の需要が高まり、米国債は下落した。
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ダウ工業株30種平均が最高値を更新するのは7月以降で初めて。先週の米利下げに加え、米中が「第1段階」の貿易合意に近づいているとの関係者の話が流れ、S&P500種株価指数とナスダック総合指数も最高値を記録した。
企業ニュースでは、マクドナルドが最高経営責任者(CEO)解任を発表し、アンダーアーマーは会計処理を巡って連邦政府当局の調査を受けていることを明らかにした。両社とも株価は下げた。

S&P500種は前営業日比0.4%高の3078.27。ダウ平均は114.75ドル(0.4%)高の27462.11ドル。ナスダック総合指数は0.6%上昇。ニューヨーク時間午後4時43分現在、米国債市場では10年債利回りが7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.78%。
TDアメリトレードのチーフマーケットストラテジスト、JJ・キナハン氏は「この決算発表シーズンはおおむね予想よりもはるかに良好だ」と指摘。「信じがたいほど強い決算シーズンではなくても、予想を大きく上回っている。関税を巡る発言は大半が前向きなものだ。特に雇用関連で明るい数字が引き続き発表されているが、経済全般の数字も良好だ」と述べた。
ニューヨーク原油先物相場は続伸。トランプ大統領と習近平国家主席が通商協定に署名する場所について、中国当局者が米国内を検討しているとの関係者の話が伝わり、貿易問題が早期に解決に向かうとの見方が強まった。一時は2.2%上昇する場面もあったが、その後に伸び悩んだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は34セント(0.6%)高の1バレル=56.54ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は44セント高の62.13ドル。
ニューヨーク金先物相場は小幅続落。米中通商交渉が進展の兆しを見せ株価が上昇したため、安全な逃避先とみなされる金の需要が弱まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.1%未満安い1オンス=1511.10ドルで終了。
原題:U.S. Stocks Rise to Records as Treasuries Slump: Markets Wrap(抜粋)
Oil at Highest in a Week on Possible U.S.-China Trade Deal
PRECIOUS: Gold Declines as Trade Optimism Curbs Haven Appeal