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「非QMローン」の名でサブプライム復活-返済遅延率の上昇始まる

  • 5%を上回る表面利率、利回り追究の投資家を吸い寄せる
  • 今のところ警告は聞かれず、投資家のリスク志向を反映
A real estate agent shows a prospective home buyer a house for sale in Peoria, Illinois, U.S..

A real estate agent shows a prospective home buyer a house for sale in Peoria, Illinois, U.S..

Photographer: Daniel Acker/Bloomberg
A real estate agent shows a prospective home buyer a house for sale in Peoria, Illinois, U.S..
Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

世界的な金融危機の引き金を引いたサブプライム住宅ローンに裏付けされた債券は、10年前に米国では息絶えたと思われていたが、似たような高リスク証券が活況を見せ始めている。

  不適格モーゲージ(非QM)と呼ばれるこうした住宅ローンは基本的に、問題含みの財務履歴を持ち、通常の住宅ローン審査をクリアできない借り手に供与されるローンをいう。貸し手はこうしたローンを組み入れて債券を組成し、投資家に売り出す。こうした債券の総額は今年すでに、180億ドル(約1兆9600億円)を超え、前年を44%上回った。金融危機後に普及して以来、今年が最も発行規模が高い。

  非QM債の発行が急増する一方、元となっている非QMローンの返済遅延率が注目を集め始めた。端的に言って、その比率は高い。バークレイズによると、一部の債券ではローンの返済遅延率が約3-5%に上る。0.7%とされるファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)のローンの数倍に相当する。

  非QMローン債券がデフォルト(債務不履行)の危機にひんしているとの警告は、今のところ聞かれない。あらためて人気が出てきているのは、米経済成長が減速している環境で投資家が利回りを強く求めている状況を反映。ジャンク債(投資不適格級債)やファストフードチェーンのフランチャイズを裏付けにした証券、プライベートクレジットの需要がいずれも今年大きく伸びている状況と類似する。非QM債の場合、表面利率は5%を超えるものもある。典型的なファニーメイのローン担保証券では、最近の例で表面利率は3.5%前後だ。

  「景気サイクルの終盤でこうしたローンがこのような高いレベルに急増しているのは、明らかに気がかりな現象だ」とウェストウッド・キャピタルのマネジングパートナー、ダニエル・アルパート氏は語る。「この種の商品が大量に流入することに対し、住宅市場にはまだ準備ができていない」と続けた。

A Growing Market

Issuance of bonds backed by non-qualified-mortgages is surging

Source: Sifma, Bloomberg. Figures for 2019 are through Oct. 31

原題:
Risky Mortgage Bonds Are Back and Delinquencies Are Piling Up(抜粋)

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