コンテンツにスキップする

10月31日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:円が大幅高、一時107円台-ドルは統計軟調で下落

  31日のニューヨーク外国為替市場では円が上昇。対ドルで8月以来の大幅高となった。長期的な貿易合意を巡り米国と中国から相反する見解が示される中、リスク回避の動きから円買いが入った。一方、ドルは下落。11月1日の雇用統計を前に軟調な米経済統計が発表され、売りが優勢になった。

  • トランプ大統領が米中通商協議の「第1段階」合意に署名するための新たな場所を探す作業に両国が取り組んでいると明らかにした後も円高の勢いは続いた。米中は11月にチリで開催予定だったアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて合意をまとめ上げることを目指していたが、チリが国内情勢を理由に開催を断念した。この日これより先、米国と長期的な貿易合意に達するかどうか、中国の当局者らは疑念を抱いていることが関係者によって明らかになっていた
  • ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%下落。月末特有のドル売りが出た。一時は0.3%低下し、7月19日以来の低水準を付けた。月初からはほぼ2%下げ、月間ベースで2018年1月以来の大幅安
    • 来年7月までに追加利下げがあるとの観測から、ドル売りが先行。米金融当局は前日に利下げを発表し、当面は据え置く可能性を示唆している
    • 2015年以来の低水準となったシカゴ製造業景況指数や、8年ぶりの大幅低下となったブルームバーグ消費者信頼感指数など弱い米統計を受け、ドルは軟調にとどまった
  • ニューヨーク時間午後4時50分現在、ドルは対円で0.8%下げて1ドル=108円01銭。一時は107円93銭と、9日以来の安値水準。対ユーロではほぼ変わらずの1ユーロ=1.1149ドル。
  • ドルは主要10通貨に対して高安まちまち

原題:Yen Surges by Most Since August, Dollar Declines: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が反落、景気や貿易を懸念-国債は高い

  31日の米株式相場は反落。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融緩和打ち止めとなる可能性が示唆されたところに、この日発表された製造業指標が弱く、貿易を巡る懸念も再燃したことが相場を揺らした。米国債や金は値上がり。

  • 米国株は反落、弱い経済指標と貿易見通し不安が重し
  • 米国債は大幅続伸、10年債利回り1.69%
  • NY原油は4日続落、サウジの生産が増加-月間ベースでは上昇
  • NY金先物は4週間ぶり大幅上昇、貿易や成長減速への懸念広がる

  予想を下回る製造業指数や、米新規失業保険申請件数の予想を上回る増加に反応し、S&P500種株価指数は下げた。米中貿易協議で中国には最重要問題で譲歩する意向がないとする関係者情報が伝わったことも指数を圧迫した。決算発表を受けてアップルとフェイスブックが値上がりしたことで、主要株価指数の下げは限定された。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%安の3037.56。ダウ工業株30種平均は140.46ドル(0.5%)安の27046.23ドル。ナスダック総合指数は0.1%低下。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米国債市場では10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.69%。

  トールバッケン・キャピタル・アドバイザーズのマイケル・パーブス最高経営責任者(CEO)は電話取材に対し、「ここ数週間では貿易関連で安心感が広がっていたが、合意には決して近くないとの立場を中国があらためて表明した」と指摘。株式「相場が本日下げ、国債が急伸しているのはそのためだ」と語った。

  米国債は2日連続の大幅高。米金融当局は前日、政策金利引き下げを決定し、インフレ率が顕著に上昇するまで利上げは検討しないことを示唆した。ただ債券市場はこれに懐疑的で、来年7月までにあと1回利下げがあることを織り込んでいる。

  ニューヨーク原油先物相場は4日続落。サウジアラビアの原油生産が10月に増加したとの民間データが重しとなったほか、貿易を巡る懸念が再燃した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は88セント(1.6%)安の1バレル=54.18ドルで終了。ただ月間ベースでは7月以降で初めて上昇した。この日が最終取引日となったロンドンICEの北海ブレント12月限は、38セント安の60.23ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。世界の製造業が一段と悪化した兆候が出たほか、米中貿易合意に対する懸念が再燃し、4週間ぶりの大幅上昇となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は1.2%高の1オンス=1514.80ドル。10月は地政学的な緊張と景気不安で逃避買いが入り、月間ベースで2.8%高となった。

原題:Stocks Drop on Data, Trade Woes With Fed on Hold: Markets Wrap(抜粋)

Oil Posts First Monthly Gain Since July Despite Rising Supplies

PRECIOUS: Gold Jumps on Trade-Deal Doubts, Signs of Slow Growth

◎欧州債:ドイツ債上昇、2週間ぶり高水準-利回り曲線フラット化

  31日のドイツ債は上昇。イールドカーブはフラット化した。米金融政策当局による利下げ、通商問題、米国で発表された低調な経済統計、月末のデュレーション調整などが手掛かりとなった。

  • ドイツ10年債利回りは2週間ぶり低水準に下げた。米国債にはアンダーパフォーム。FOMCは0.25ポイントの利下げを決定した。中国当局者は米国との長期的貿易合意の実現可能性を疑問視しているほか、 10月のシカゴ製造業景況指数は市場予想を下回った
  • イタリア債のパフォーマンスはユーロ圏の他国債を上回った。比較的高い利回りが買いを誘った。ドイツ債とのイールドスプレッドは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して133bp
  • ドイツ10年債利回りは5bp下げてマイナス0.40%、フランス10年債利回りは4bp下げてマイナス0.10%、イタリア10年債利回りは6bp低下の0.93%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:German Bonds Surge to Two-Week High; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE