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債券市場に今年最高のトレーディングが再来の兆し、米FOMCが号砲

  • 米利下げ停止示唆で、利回り曲線フラット化見込む取引活発とみずほ
  • 31日の市場では米国やドイツなどでスプレッド縮小が進む

米連邦公開市場委員会(FOMC)は30日、利下げ停止の可能性を示唆した。トレーダーにとっては、今年最高のトレーディング再開への号砲に聞こえたかもしれない。そのトレーディングとは、長期国債買いだ。

  31日は米国やドイツなど主要市場で、償還期間が10年以上の国債が上昇。上げ幅は期間の比較的短い国債を上回り、長短利回り差がここ約3カ月で最大にまで拡大していた利回り曲線はフラット化した。みずほインターナショナルは、長期債利回りが短期債利回りよりも急速に落ち込んだ際に利益が得られるフラット化を見込むポジションを、投資家が構築しているとみている。

  このトレーディングは過去2カ月ほど下火だったが、それまでは極めて活発で、債券市場のこの日の動きはその再来をうかがわせる。成長への悲観から最も安全な資産へと資金が向かう中で、期間10年以上の米国債の年初来リターンは約17%に上る。一方、期間1-10年の米国債リターンは5%ほどにとどまる。

  世界に緊張を引き起こしている貿易問題は未解決なままで、長期国債に対する需要は続くはずだ。一方、米金融当局が利下げを停止すれば、短期債利回りの低下圧力は弱まる。すなわち、利回り曲線はフラット化に向かう。

Investors buy up longer-dated bonds after Fed decision

  「世界的にデュレーションへの需要が極めて明白に戻ってきた」と、みずほインターナショナルの欧州金利戦略責任者ピーター・チャットウェル氏は指摘。「米当局の利下げ停止は金融緩和サイクルに終止符を打つものではないが、米国債の利回り曲線は当面、スティープ化するよりもブルフラット化ということになるだろう」と続けた。

  31日の市場で米10年債の同2年債に対するスプレッドは、約1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小し16bp。直近のピークは、7月以降で最大となった10月29日の20bp。ドイツ債の同様のスプレッドも2bp縮小の25bp。10月22日の直近ピークは32bpだった。

  みずほインターナショナルは米国とオーストラリアの国債利回り曲線が際立ってフラット化すると見込むほか、オランダ30年債を買い、フランス10年債を売る取引を推奨している。

原題:The Bond Trade of the Year May Be Back, All Thanks to the Fed(抜粋)

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