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米個人消費は予想下回る、失業保険申請は増加-警戒信号が点灯か

更新日時

31日に発表された米経済指標では、9月の米個人消費が市場予想を下回った一方、週間の新規失業保険申請件数は予想を上回る増加となった。米金融当局が利下げの休止を示唆する中、経済にやや警戒すべき兆候が示された。

キーポイント

  • 9月の個人消費支出(PCE)は前月比0.2%増-市場予想は0.3%増
    • 前月は0.2%増(速報値0.1%増)に上方修正
    • 個人消費は米国内総生産(GDP)の約7割を占める
  • 9月の個人所得は0.2%増-市場予想と一致
  • 先週の新規失業保険申請件数は前週比5000件増の21万8000件-予想21万5000件
    • 前週は21万3000件(速報値21万2000件)に修正

インサイト

  • 9月のPCEは、景気拡大を持続させる上で重要な消費の勢いが鈍化していることを示唆
  • 米連邦公開市場委員会(FOMC)は30日、3会合連続となる利下げを決定-今後の利下げ休止も示唆
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は利下げ決定後の記者会見で、「経済に関しては、消費者が成長をけん引している部分が大きい」と述べていた
  • 別に発表された統計では、ブルームバーグ消費者信頼感指数は1週間での下げがここ8年余りで最大
  • シカゴ製造業景況指数は2009年以降で2番目に低い水準に下げた
  • オックスフォード・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、グレゴリー・デイコ氏:
    • 「個人消費がゆっくりと悪化している状況は否めない」
    • 今回の統計は「所得の伸びに支えられて消費が続いていることを示している」ものの、「所得の傾向は減速しつつあり、結果として消費者はより慎重になるだろう」

詳細

  • PCE価格指数は前月比ほぼ変わらず-前年比では1.3%上昇と、2016年以来の低い伸びに並ぶ
    • 食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数は前月比ほぼ変わらず-前年比1.7%上昇
    • 金融当局は2%のインフレ目標に関して公式には全項目を対象としたPCE総合価格指数を基準としているものの、当局者らは基調的な物価動向をより適切に示す指標としてコア指数に注目している
  • インフレ調整後の実質個人消費支出は前月比0.2%増
  • 賃金・給与は前月比ほぼ変わらず
    • 9月に始まったゼネラル・モーターズ(GM)のストが、同月の賃金・給与を19億ドル押し下げた
  • 貯蓄率は8.3%と、3月以来の高水準
  • インフレ調整後の実質可処分所得は0.3%増-前月は0.5%増
  • 統計表

原題:U.S. Consumer Spending, Jobless Claims Suggest Some Caution (1)(抜粋)

(統計の詳細など追加し、更新します)
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